おむつ姿で水遊びする子どもの写真、幼稚園ブログから他サイトに転載されていた 児童ポルノ被害の危険

加藤豊大 (2021年10月3日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 千葉県内の私立幼稚園のホームページブログに、上半身裸姿で水遊びなどをする園児の写真が掲載され、インターネット上で転載されていたことが、地元自治体などへの取材で分かった。園は先月上旬、自治体などの指摘で記事を削除した。写真などのデータをネット上から完全に削除するのは困難で、専門家は「子どもの将来に影響を及ぼしかねない」と重大性を指摘し、投稿時の注意を呼び掛ける。

顔が分かる状態 自治体の指摘で削除

 園がある自治体などによると、写真は2017年6、7月と2018年6月の日付の5つの同園のブログ記事で掲載。顔が分かる状態のおむつ姿で上半身裸の男児と女児の写真が複数あった。パスワード設定はなく、誰でも閲覧できる状態だった。

 8月4日に匿名の情報提供を受けた自治体が園側に削除を求め、記事へのリンクは消された。だがその後も記事自体はネット上に残り、URLを直接入力すれば見ることができた。9月10日に再度自治体から指摘を受けて完全に削除されたという。

 これらの画像は何者かによってコピーされて、別サイトに転載されていた。「¥345」などと商品のように価格が示され、幼稚園の名称も書かれていた。10月2日時点でサイトは閲覧できなくなっている。

園は「掲載が不適切とは考えていない」

 児童ポルノ被害対策などに取り組む一般社団法人「インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)」事務局の桃沢隼人さん(42)によると、今回転載が確認されたサイトは、通販サイトに見せかけて個人情報を抜き取る「フィッシングサイト」の可能性が高いという。

 園は取材に対し「掲載が不適切だったとは考えておらず、園児の日々の様子を保護者らに知ってもらうためだった。園の意図とは異なる形で利用されたのは誠に遺憾」「現在まで保護者や閲覧者からの問題の指摘は受けていない」などと書面で回答した。

後を絶たない児童ポルノ被害 親の投稿がきっかけになることも

 ICSAによると、幼稚園や保育園による写真投稿がきっかけの児童ポルノ被害は全国的に後を絶たず、親の投稿がきっかけになるケースもあるという。

 桃沢さんは「幼稚園などスタッフらは、子どもらのほのぼのとした写真が一部の人から性的に見られてしまうとは想像もしていないだろう」と指摘する。

 一方、親が幼い娘の姿を撮影した際、たまたま服の隙間から胸が見える写真を成長記録としてネット掲載したところ、性的な画像が集まる掲示板に転載された例もあったという。

 桃沢さんは「際どい写真は撮らないという徹底した姿勢が被害を防ぐ上で重要だ。『大人が撮られて恥ずかしくないか』という基準でじっくり考えてから投稿して」と呼び掛ける。

 [元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年10月3日

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コメント

  • 匿名 より:

     法2条3項3号に該当する画像はどこにあっても3号児童ポルノですし、サイトに上げれば、幼稚 幼稚園サイトでも児童ポルノ公然陳列罪ですね。
     「性欲を興奮させ又は刺激するもの」は一般人を基準に判定されて、一般人の中にはそういう画像に敏感な人も含むので、裸だったらまず、「性欲を興奮させ又は刺激するもの」になります。大阪高裁h24.7.12

    児童ポルノ性は絵面で決まるので、親が撮っても児童ポルノになって、正当目的であれば犯罪阻却されると説明されています。
    「保護者が陰茎をつまんで撮影した写真は,児童ポルノに該当するが,その製造,所持の目的が,子供の成長の記録のためであるなどして,性的好奇心を満たす目的等に欠ける場合には,犯罪を構成しないと評価されるだけである。」東京高裁h30.1.30

     というわけで、幼稚園サイトでも、児童の裸画像を掲載すると、児童ポルノ公然陳列罪になって、正当目的であれば犯罪阻却されるということになります。

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