置き去り防止ブザーを通園バス100台に無償提供 設置希望を募集中です オクト産業と「ガリバー」のIDOMが連携
原田遼 (2022年10月30日付 東京新聞朝刊)
9月に静岡県牧之原市で通園バスに置き去りになった女児が熱中症で死亡した事件を受け、製品開発の「オクト産業」(板橋区)が置き去り防止ブザーを開発。この装置を中古車販売の「ガリバー」を展開する「IDOM」(千代田区)が全国の通園バス100台に無償設置する取り組みを始めた。
「再発を防ぐため、来夏までに設置を」
ブザーはエンジンを切ると自動的に鳴り、最後部席に設置されたスイッチを押すと止まる。所定時間内に押されなければ、置き去りチェックをしていないとされ、車外へ警告音が鳴る仕組み。
オクト産業は事件後、医療財団「あなたの医療」の畑中洋亮代表(41)の提案を受け、装置を開発した。IDOMが普及に協力し、ホームページで設置希望業者を募っている。28日に世田谷区の店舗で実演会が行われ、畑中さんは「再発を防ぐためにも、来夏までに全国のバスに設置してほしい」と期待した。