世界で1冊の絵本、こんな時こそ親子で作ろう 捨てられない「子どもの折り紙作品」も活用!

(2020年4月30日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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ポケットや小物付きで「ごっこ遊び」ができる絵本(黒川真衣さん撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が長引く中、子どもとの遊び方に悩んでいる人も多いのでは。岐阜市の元幼稚園教諭で、手作り絵本の教室などを開いている村瀬さと子さん(72)は、画用紙と折り紙などを使った絵本作りを提案する。親子で思い出の1冊を。 

おすすめはポケット絵本 ごっこ遊びも楽しめる

 村瀬さんは、幼稚園教諭をしていた30年ほど前から公民館などで絵本作りを教えてきた。子どもたちが折った折り紙が、最終的に捨てられてしまうことがもったいないと思い、折り紙を貼って1冊の絵本として残すことを思い付いたという。

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 絵本の台紙は、画用紙12枚を用意し、半分に折り、背中同士をのりで貼り合わせるだけ=イラスト参照。ボール紙や布で表紙用のカバーを作り、台紙と貼り合わせれば、温かみが増す。画用紙の枚数は、減らしても増やしてもいい。

 おすすめの1つが「ポケット絵本」。折り紙の動物や花などを、絵本に貼った折り紙のポケットに納めて残す。折り紙をポケットから出し入れすれば、ままごとなどの「ごっこ遊び」も楽しめる。

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思い出の品や写真を貼ってアルバム代わりにも(黒川真衣さん撮影)

写真や手紙を貼れば、アルバム代わりにもなる

 ストーリー性を持たせた「おはなし絵本」も。例えば、マスク着用など病気から身を守る方法を絵本で子どもに伝えるのもいい。子どもの写真や、手紙などを絵本に貼ったり、絵や字を書き込んだりするとアルバム代わりにもなる。

 「数字やひらがなを教えるきっかけにするなど、使い方は自由。手間暇かけた手作り絵本は親にも、子にも、懐かしい大切な記念になる」と村瀬さん。教室は新型コロナウイルスの影響で中止になったといい、「他の人と交流できない今は、親子には試練。絵本作りは手軽に楽しめ、自宅で過ごすことをプラスに考えるきっかけに」と話す。

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村瀬さと子さん

 村瀬さんは、絵本の作り方や教室の仲間たちと作った42作品をまとめた「手作り絵本の作り方と作品集」(中日新聞社)を出版。今回、「絵本作りの参考にしてほしい」と先着300人に無料(送料別)で配る。応募方法は教室のホームページから。

折り方や素材をダウンロードしてみよう

 絵本の素材となる折り紙には現在、インターネット上にさまざまなサイトがあり、折り方の説明書をダウンロードしたり、動画を見たりして手軽に楽しめる。

 キヤノンが運営する無料印刷素材サイト「キヤノン クリエイティブパーク」では、折れ線とイラスト付きの台紙が、家庭用プリンターで印刷できる。線に従って折ると、ハトや花、恐竜などさまざまな折り紙ができる(一部はID登録が必要)。

 

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イラストや折り線付きの折り紙で折ったハト

 キヤノンは20年以上前から同サイトで素材を提供。これまで4000以上の作品を公開してきた。アルバムなどに貼って彩りを添える「簡単スクラップキット」、便箋などもある。休校や外出自粛などの影響で、ダウンロード数が増えているという。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年4月30日

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