まんがで学ぶ「子ども食堂」流山市立図書館で展示 作者の橋本さん「役割を知って」

林容史 (2020年7月1日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

「ここで、のできごと」から

 千葉県流山市のイラストレーター橋本文さん(34)が、子ども食堂での出会いを描いた漫画作品を展示する「はしもとあやのまんがで知る『こども食堂』と『フードバンク』」が流山市立森の図書館ギャラリーで1日に始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で、各地の食堂は食品や弁当の配布など新たな活動を模索しており、橋本さんは「子ども食堂の役割を知って」と呼び掛ける。30日まで。

支援NPOが企画、全6話と番外編を半年ウェブ連載

 NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが企画した「こども食堂漫画化プロジェクト」で、橋本さんはオリジナル作品「ここで、のできごと」を書き下ろし、ネット上で発表した。

 東京都内から引っ越してきた一家が子ども食堂を知り、活動にかかわる中で地域とのつながりを見いだしていく姿を、ふんわりと描く。虫歯のある子を見つけて歯ブラシを手渡したり、日本語が話せない外国人のお母さんに声を掛けたり、地域をつなぐためにスタッフが一緒に取り組む。連載は昨年10月にスタート、全6話と番外編が今年3月に完結した。

子ども食堂のチラシ作画 流山歴史探訪記も漫画に 

 福島県出身の橋本さんは、小さい頃から絵を描くのが好きだったが、「絵で生活していくのは難しい」と埼玉大学に進学。歴史学を専攻し、東京都内のIT企業に就職した。長女の育児が一段落し、再び働き始めようとしたものの保育園が見つからず、2015年4月、流山市に転居した。

 病児保育など、子どもたちを支援するNPO法人に転職した夫の吉央(よしちか)さん(34)に影響を受け、「自分を生かして地域で活動できないか」と思案。旧市街地の流山本町の歴史を、若い子育て世代に知ってもらおうと探訪記を漫画にしてネットで発信、冊子にまとめた。17年には「南流山子ども食堂」(金川聡美代表)の旗揚げに参画し、運営のほかチラシなどのイラストを手掛けている。

開館した森の図書館で作品を展示する橋本文さん=千葉県流山市で

4日、25日にフードドライブ「気持ちを持ち寄って」

 展示期間中の7月4日、25日午前10時~正午に橋本さんも参加してフードドライブを開催する。保存が利く食品の寄付を受け付ける。橋本さんは「自分も何かできるのでは、という気持ちを持ち寄ってほしい」と話している。

 また、緊急事態宣言下、困っている家庭に食品を届けようと積極的に活動した「とうかつ草の根フードバンク」の活動内容もパネルで紹介する。

 「ここで、のできごと」はむすびえのサイトでも読める。

 森の図書館は月曜休館。問い合わせは森の図書館=電話04(7152)3200=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年7月1日

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