日光の魅力伝えるすごろくやDVDを作成 北区のバスガイド 今年は中止の林間学校の気分を味わって

砂上麻子 (2020年8月14日付 東京新聞朝刊)
 新型コロナウイルスの影響で、夏の林間学校など学校行事が中止になる中、東京都北区のバス会社「東京ヤサカ観光バス」(豊島4)のバスガイドが、栃木県日光市の歴史や魅力を紹介したDVDやすごろくなどを作成し、区内の小学校に配布した。バスガイドらは「日光に行った気分になって」と児童らに呼び掛けている。
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バスガイドが作成した日光の紙芝居など=北区で

区内の6年生、毎年夏に訪問 

 区内の小学6年生は、毎年7月下旬から8月上旬にかけて、林間学校で日光を訪れる。同社のバスを利用することが多く、バスガイドは車内で、山の神が争ったという日光の湿原・戦場ケ原の伝説を紹介したり、日光を紹介する替え歌を歌ったりして旅行を盛り上げてきた。

 今年の林間学校は新型コロナの影響で中止になり、児童に日光のことを知ってもらおうとバスガイドがDVDの作成などを発案。佐藤美沙樹さん(27)は「入社してから毎年夏は日光に行っていたので、中止になって悲しかった。児童も楽しみにしていたはず。ガイドの知識をいかして、林間学校の気分を味わってもらいたい」と語る。

ガイドが車内で歌う替え歌も

 DVDは戦場ケ原の紙芝居や、車内で歌っている替え歌を振り付けも加えてバスガイドが披露する内容。このほか、日光までの行程をたどるすごろく、日光東照宮や中禅寺湖などの見どころを紹介する新聞をつくった。

 約40人のガイドが手分けをして作成し、先月末に区内の35校に配布した。完成度の高さに「授業で使いたい」と好評という。バスガイドの竹野由真さん(25)は「夏休みは日光すごろくで遊んでほしい」とほほ笑んだ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年8月14日

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