〈えほん〉「女の子の昔話えほん ドイツのおはなし 日曜日生まれの女の子」再話・中脇初枝 絵・さとうゆうすけ
長壁綾子 (2024年12月4日付 東京新聞朝刊)
昔、ある農家の夫婦には5人の子どもがいた。4人は男の子で、一番下は日曜日生まれの女の子。
ある日、家族の元にきれいな女の人がやってきた。「私の城に宝があふれています。一生働かなくてもいいほどの宝をあげましょう」。兄たちはこれを聞き、城へと出かけてしまう。
何年も戻らぬ兄たちを助けようと、大きくなった女の子は一人で旅に出て-。
ドイツに伝わる昔話。魔女に立ち向かう少女の姿をりりしく描く。女の子が主人公の語り伝えられてきた昔話を通して、誰もが自分の人生の主人公であることを教えてくれる。
1870円。偕成社=電話03(3260)3221。
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