古代オリエント博物館で夏の特別展 見て、触れて、楽しんで 9月7日まで開催中
小田克也
古代オリエント博物館(豊島区東池袋3、サンシャインシティ文化会館内)で、夏の特別展が開かれている。古代の道具や装飾品を展示。使い方を体験するコーナーでは子どもたちの姿も見られ、にぎわっている。9月7日まで。

模型を使って古代メソポタミアの都市を再現する来場者=豊島区東池袋の古代オリエント博物館で
博物館は、旧石器時代からサーサーン朝ペルシアまでの考古資料や美術品5000点以上を所蔵。古代オリエント史の重要性を髙見妙教育普及員は「この地でメソポタミア文明やエジプト文明が起きた。社会の仕組みや生活様式が固まり、私たちの暮らしにつながっている」と説明する。
今回は、その「くらし」や文明発祥時に発明される「文字」のほか「うつわ」「いのり・神さま」に分け、トルコやエジプト、シリア、イラクといった地域の道具や装飾品200点を紹介。いずれも博物館所蔵の品々だ。
古代のはんこを作り、楔形文字を書いてみる
特別展は「みる!さわる!つくる! 古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」といい、体験コーナーも人気。当時のはんこである「円筒印章」(古代メソポタミア)のレプリカを粘土の上で転がしたり、とがった割り箸(当時はアシの茎)の先で粘土板に「楔形文字」を書いたり。

古代オリエントの貴重な品々が並んだ夏の特別展。道具のほか、ペンダントや首飾りも紹介されている
壁や門などの模型を置き、旧約聖書の創世記にも出てくる古代メソポタミアの都市・ウルを再現するコーナーもある。高校3年の男性は、小学3年の妹が組み立てるのを見て「自分たちでやってみて、どういう理由で、このような配置になったのか分かった」と当時の生活に思いを馳せた。
髙見さんは、古代オリエント史は難しいというイメージを払拭したいと考えており「子どもに特化したミュージアムを作ることで、博物館に来づらかった方にも親しんでもらいたい」と話している。
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