〈古泉智浩さんの子育て日記〉17・待望の「クレヨンしんちゃん」映画 2歳児と6歳児は最後まで座っていられるか!?

(2020年10月9日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

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一緒に行った映画で、うーちゃん(右)とぽんこちゃんは…

妻と母が猛反対していた理由「お行儀が」

 6歳の養子の男の子・うーちゃんがまだ小さかった時から、一緒にアニメ「クレヨンしんちゃん」の映画を見ることを楽しみにしていました。しんちゃんの映画シリーズは、子どもが見て楽しく、映画好きの大人が見ても面白い傑作を連発しています。

 3歳の頃、一緒に見に行こうとしていたら、母と妻に「しんちゃんを見るとお行儀が悪くなる」と猛反対されて断念しました。

 先日、リビングで映画雑誌をめくっていると「クレヨンしんちゃん」の映画の監督インタビューが掲載されていました。2歳の里子のぽんこちゃんが、そのページを見せろと言います。

 「ぽんこちゃん、しんちゃんの映画行きたい?」「いくー」

 すぐ近くに母がいたので、映画に連れて行っていいか聞いてみました。当然のようにダメと言われると思っていたら、あっさりOKが出たのでびっくりしました。一体どうしたことでしょう? 「あっかんべー、おならぷー」「バーカなんだ、バカなんだ」。普段のぽんこちゃんのお行儀が、しんちゃんの影響を受けなくとも、もう十分すぎるほど悪いせいでしょうか。

映画を見たいのか、お出かけしたいのか

 一方、うーちゃんは誘いを断りました。映画館の大きな音が苦手で、そもそもしんちゃんには関心がありません。ところが、ぽんこちゃんと出かける支度をしていると、うーちゃんがそわそわしています。誘ってほしそうなのですが、低いモチベーションの人を無理やり誘うようなものではありません。

 「しんちゃんの映画見たいの? 見たくない人は連れて行かないよ」「…見たい」

 絞り出すような小さな声でしたが一緒に行くことにしました。映画は見たいわけではないけど、一緒にお出かけがしたいのでしょうか。前からうーちゃんは映画の開始5分で「もうおわる?」と聞いて全然楽しそうではなく、苦痛ですらあるような感じなのですっかり誘わなくなっていました。今回は大丈夫かな?

 3人でショッピングセンターの映画館で「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」を見ました。ポップコーンがなくなった終盤、うーちゃんから「帰りたい」が2回、ぽんこちゃんからは「帰ろうよ」が1回ありましたが、最後まで歩き回ることなく見終えました。今回も素晴らしい映画で、でも一番楽しんだのは明らかに僕でした。(漫画家)

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