「思い出の1冊」エピソード70点に共感 地元FM局が募り、東久留米の図書館で展示

林朋実 (2021年10月27日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

ずらりと並べられた「思い出の本」=東京都東久留米市のひばりが丘図書館で

 東京都東久留米市立ひばりが丘図書館とコミュニティーFM局「TOKYO854くるめラ」の共同企画展「あなたの本の思い出、教えてください」が、同館で開かれている。くるめラリスナーらの「思い出の1冊」を、寄せられたエピソードと共に展示。長年、親しまれてきた絵本や児童書、小説が並び、来館者は「私もこの本好きだったな」と自身の思い出を語り合っている。

利用者とつながる企画 読み聞かせの思い出も

 図書館の展示は、館側がテーマに沿った本を選ぶことが一般的だが、佐々木吾一館長は「利用者と双方向でつながれる企画をしたかった」という。エピソード募集はくるめラの番組内の「図書館へ行こう」のコーナーなどで呼び掛け、9月上旬からの1カ月で約70件が集まった。

 絵本のエピソードは、読み聞かせをした親や、してもらった子どもからも届いた。今は社会人になった息子に「よるくま」(酒井駒子、偕成社)を毎晩、読み聞かせた応募者は「最後の一文『おやすみ』を合唱してから眠っていたのを息子は覚えているかなあ」と記した。「わたしのワンピース」(西巻茅子、こぐま社)を挙げた女性は「この絵本を読むときの母の声が優しかったので好きになりました」とつづった。

「モモ」 「赤毛のアン」 大人になっても読み続ける

 ミヒャエル・エンデの「モモ」やモンゴメリの「赤毛のアン」については、子どものころ出合い、大人になっても読み続けているといった声が寄せられた。高村光太郎の「智恵子抄」や沢木耕太郎の「深夜特急」なども挙がった。

 佐々木館長は「たくさんの人が共鳴できる、すてきなエピソードが集まった」と話す。展示中の本も借りられる。貸し出し中は本の題とエピソードのみ掲示される。11月9日まで。

 くるめラでは今月28日午前11時15分から、特番を放送して数通のエピソードを紹介する。

 金曜休館。問い合わせは同館=電042(463)3996=へ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2021年10月25日

あなたへのおすすめ

PageTopへ