ライチョウ野生復帰事業でひな3羽誕生 那須どうぶつ王国

鬼木洋一 (2023年8月16日付 東京新聞朝刊)
写真

ニホンライチョウの母鳥とひなたち(7月30日撮影、栃木県の那須どうぶつ王国提供)

那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で、国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」のひな3羽が生まれ、すくすく育っている。

特別天然記念物 一般公開はなし

 親鳥のつがいは、どうぶつ王国で生まれて人工繁殖で育った3歳の雌と、中央アルプス生まれの野生の雄で、今年4月から同居を開始。母鳥が6月22日から7月6日にかけて7個の卵を産んだ。

 4羽がふ化し、うち1羽は死んだ。死因は不明で、研究機関が調査する。残った3羽は気温が高い日中は屋内で過ごし、早朝と夕方に屋外で母鳥とともに散歩しているという。一般公開はしていない。担当者は「ふ化して2週間が特に死亡率が高い。3羽を注意深く飼育、観察していきたい」と話す。順調に育てば、1年後に繁殖可能となる。

 どうぶつ王国は2017年から、中央アルプスで環境省が取り組むライチョウの野生復帰事業に協力している。昨年は26羽のライチョウが誕生し、16羽が野生に帰り、1羽は施設内で飼育している。

0

なるほど!

0

グッときた

0

もやもや...

0

もっと
知りたい

あなたへのおすすめ

PageTopへ