タミヤが監修「模型工房」 ミニ四駆やプラモデルを作れます ホビーの街・静岡の匠宿に誕生
飯盛結衣 (2023年8月17日付 東京新聞朝刊)
静岡の伝統産業の創作体験施設「駿府の工房 匠宿(たくみしゅく)」(静岡市駿河区)に11日、プラモデルの組み立てや塗装が体験できる「模型工房」がオープン。地元の大手メーカー、タミヤ(静岡市駿河区)が監修した。8日に記念式典があり、関係者は「ホビーの街・発信の場として、子どもたちにものづくりに親しんでほしい」と期待している。
タミヤ純正工具の魅力も実感できます
匠宿では竹細工や藍染め、陶芸、木工、漆塗りを体験でき、模型で6種類目。ミニ四駆や恐竜プラモデルの組み立て、ロボクラフト作り、ブローチ、キーホルダーのプラスチック板工作が各500~1800円で体験できる。
使用する工具もすべてタミヤ製。元タミヤ社員で工房長の大石寿昭(としあき)さん(60)は「タミヤ純正の工具の使いやすさを実感してほしい」と話す。工房の壁面には、ハサミやペンチ、ニッパーといった工具の展示や、プラモデルの制作実演ブース、作りたてのミニ四駆を走らせるコーナーも設けた。
未来のものづくりを担う子どものため
タミヤ監修の工房開店は、2年前から静岡市の委託を受けて匠宿を運営する建設設計事務所の創造舎(静岡市葵区)が打診した。創造舎の山梨洋靖代表は式典で「未来のものづくりを担う子どもたちが感動を分かち合う場にしたい」と話した。難波喬司市長、タミヤの田宮俊作社長もそれぞれあいさつした。
体験は匠宿公式ホームページから事前予約が必要。問い合わせは、匠宿=電話054(256)1521=で受け付けている。