中谷一馬衆議院議員(前編)娘2人とできる限り一緒に過ごすために〈ママパパ議連 本音で話しちゃう!〉

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執務を行う中谷一馬衆院議員=東京・永田町の衆院第1議員会館で(浅井慶撮影)

本音で話しちゃう!のタイトルカット

いつも子どもと妻の味方でいたい

 衆議院議員の中谷一馬です。前回コラムを担当された衆院議員の浅野哲さんからバトンを受け取りました。

 3歳と生後9カ月の娘たちの成長がいとおしく、子どもと過ごす毎日を楽しいと感じています。妻とは、家族の助けを借りながら共に育児を行ってきました。

 「生後10カ月でまだハイハイができていないけど大丈夫かな」「離乳食を食べる量がとても少ないから心配」「ちゃんと保育園に入れるだろうか」など、親として特有の悩みや心配は日々あるものの、妻とは共に働き、共におむつを替え、共にお風呂に入り、共に食事を作り、夫婦で力を合わせて子育てをしています。

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長女にミルクをあげる

 中でも、特に父親として意識しているのは、「家族の幸せを願い尽くし、妻と娘を絶対的に包容する」という役割です。

 父だけは、夫だけは、いつだって絶対に味方でいてくれる。困った時には頼りにしたい。妻と娘にとって、そんな安心感を与えられる存在でありたいと考えています。それでも夫として、父として至らないところが多々あると思いますので、一日の終わりには妻と振り返りの時間を持つようにしています。そのことが次の日の妻の笑顔に繋がるよう、ひいては娘たちの笑顔となるように心掛けています。

地域の行事へは、娘たちと一緒に

 家族とのこうした触れ合いや、親バカな様子を身近な友人や親族とSNSで共有をしていることもあってか、この度、衆議院議員に当選する前の時期から苦楽を共にしてきた同志である浅野哲さんからリレーコラムのバトンを受け取りました。浅野さんは、人柄が良く、仕事もできて、家庭も大切にされているまさに「ミスターパーフェクト」的な存在なので、お手本になるようなところがあるか、いささか不安ですが、質問にお答えします。

 一つ目の質問、「仕事も多忙を極める中、お子さんとの時間をどのように確保していますか」に関しては、出産・子育ての当事者となる議員はみんなが悩んでいる課題なのではないかと思います。

 私が衆議院選挙に挑んできた選挙区は、神奈川7区という横浜市の港北区・都筑区にまたがるエリアでした。人口は、港北区が約36万2000人、都筑区が約21万5000人で約58万人の方々が居住している地域です。私は自分が政治家になる前、選挙の前にしか顔が見えない政治家に対して問題意識があり、自分自身が議員になった時には身近に感じられる議員でありたいという目標がありました。ただ、この目標を達成することはなかなか大変なことなのだということは、議員になってからわかりました。

 仮に私が1年365日、1日も休みなく、毎日新たな100人の方とコミュニケーションをすることができたとしても1年で話せる人の数は3万6500人。要するに10年かかっても選挙区民全員の方にお会いすることはできません。一方で多くの働く方と同様に平日は満員電車に揺られて通勤し、議会での仕事がありますので、日々平均して100人程度の方とコミュニケーションするのも至難の業です。1日24時間しかない中で、議員の仕事はやり始めると無限に存在しますので、私は「仕事の中にプライベートを加える」という工夫をしています。

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イトーヨーカドー綱島店前で行われた「減災行動展」で

 例えば、休日は地域の行事が多くあり、春は桜祭り、夏は盆踊り・御神輿、秋は運動会・文化祭、冬はお餅つき・節分などが開催され、来賓として招かれることが多くあります。こうした行事がある時には率先して娘たちをデートに誘い、一緒に出かけることを心掛けています。

園に迎えに行ってから夜の会合へ

 私が議員として初当選をしたのが、12年前の2011年に行われた神奈川県議会議員選挙でしたが、一昔前であれば、「議員が仕事に子どもを連れてくるのはとんでもない」と言われることもあったかもしれません。しかし現在は、私が子どもと一緒に行事へ参加していても、そのようなことを言われたことは一度もなく、同僚・先輩議員も党派を超えて娘にあたたかく接してくださいます。娘たちも地域の文化や伝統、優しい人々に触れ、日々健やかに成長していると感じます。

 また、保育園の送り迎えはできるだけ時間を調整して行っています。短時間でも、「今日はおともだちとどんな遊びをしたの?」「お昼ご飯は全部食べられた?」など日常会話を交わすことを大切にしています。

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長女を肩車

 平日の朝は有権者の方と触れ合う貴重な機会なので、1年365時間を目標に街頭でのコミュニケーション活動を続けてきましたが、保育園の時間には一度帰宅し、娘たちを送り届けてから国会へ登院するようにしています。帰りもできる限り迎えに行って、帰宅して一緒にご飯を食べてお風呂に入り、寝かしつけを妻にお願いして夜の会合に出かけるなど、娘たちと触れ合う時間を大切にしています。

後編では、浅野哲さんからの二つ目の質問、「今の中谷さん(私)が、子どもが生まれる前の自分にアドバイスをするとしたら何を伝えたいですか」に答えます。

中谷一馬(なかたに・かずま)

 神奈川7区、当選2回、立憲民主党。1983年8月生まれ、神奈川県川崎市出身。母子世帯の貧困家庭で育ち、中学卒業後に社会へ。その後、IT企業gumiの執行役員、菅直人元首相の秘書、神奈川県議会議員などを務め、2017年10月の衆院選で初当選。在任中にデジタルハリウッド大学大学院に進学・修了。現在は、党デジタル政策PT座長を務め、DXを推進する。趣味はラーメンの食べ歩き。おすすめの絵本は「ずーっとずっとだいすきだよ」(ハンス・ウィルヘルム)、おすすめスポットは「どろっぷ」(横浜市港北区)と「ファンタジーキッズリゾート港北」(同市都筑区)。

(担当:政治部・坂田奈央)

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