埼玉・寄居町「ママに選ばれる街」目指す 都内の会社と連携で在宅ワークの幅広げる

渡部穣 (2019年1月17日付 東京新聞朝刊)
 埼玉県寄居町は、インターネットを使って在宅ワークを提供する東京都内のベンチャー企業「アンダースタンド」と、育児と仕事の両立を目指す女性を支援する事業「ヨリママ」を立ち上げることで、包括連携協定を結んだ。女性が働きやすい環境を推進したい町と、地方都市へ業務を拡大させたい企業側の狙いが一致。今後、子育て中の母親ら向けのセミナーを開き、希望する仕事内容の聞き取りなどを実施していく。

協定を結んだ「アンダースタンド」のスタッフと寄居町の職員=埼玉県寄居町役場で

通勤せず「東京の単価」で仕事を選べる

 アンダースタンドは2017年4月の創業。企業から在宅ワークを請け負い、登録している子育て中の女性に割り振るサービス「Any MaMa(エニママ)」を展開している。通勤せずに東京の単価で仕事を選べるほか、子どもの急病などで休む場合に他の人が対応できるチーム体制を敷いていることなどが好評で、全国で約450人が登録しているという。

 一方、登録者の約7割が東京近郊の女性で、地域の偏在が課題。「仕事の性質上、地方都市にもニーズはあるはず」と同社の門田次郎社長。「登録者拡大の手始めとして、寄居町は規模的、距離的に最適と考えた。女性がより豊かに、楽しく働ける環境づくりに役立てれば」と狙いを語る。

未就学児を育てる女性の就業率アップを

 人口減少に悩む寄居町もこの動きは歓迎だ。町の依頼で中心市街地の活性化に取り組むコンサルタント上田嘉通(よしみち)さんの仲介で、アンダースタンドとの事業協定が実現。ヨリママでは、同社が町内の母親に積極的に利用をPRし、町が後押しする方針だ。

 寄居町によると、6歳までの幼児を持つ女性の就業率は58.1%で、7~18歳の子どもがいる女性の77.6%に比べ、大幅に低い。町は「ニーズはあるのに、育児と両立できる仕事がないのでは」と分析。今回の協定を機に、子育てをしながら都心と同様の仕事ができる環境整備を進め、「ママに選ばれる街」を目指すという。

子育て中の母親(奥の3人)と意見交換する「アンダースタンド」のスタッフ=寄居町で

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