〈えほん〉「ルドルフ 赤鼻のトナカイ クリスマスのまえの夜」作・ロバート・L・メイ 絵・デンバー・ギレン 訳・中井はるの
長壁綾子 (2025年12月17日付 東京新聞朝刊)

(長壁綾子撮影)
トナカイの子、ルドルフの鼻は、赤くて大きくて光っている。ほかの子と違うから、いつも仲間外れ。
クリスマスの夜、深い霧が街じゅうを覆い、サンタさんのそりも遅れがち。暗くて見えないけれど、最初のトナカイの子への贈り物はこれでいいのかな…。
次はルドルフの部屋。眠る彼の鼻のおかげで部屋は明るく、ぴったりのプレゼントを選べたサンタさん。そこでひらめいたのは…。
誰もが知るあの歌は米国のこの絵本発。85年の時を超え、初版の絵で日本語初全訳。「違うことは愛すべきこと」の思いを込めて紡がれる奇跡。
1870円。世界文化社=電話03(3262)5115。
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