「他の受験生の声が聞こえた」「トイレで問題内容を…」英語スピーキングテストの公平性に疑問 都議連などが調査公表
三宅千智 (2022年12月6日付 東京新聞朝刊)
東京都教育委員会が先月27日に実施した英語スピーキングテストの都立高入試への活用に反対する都議会議員連盟などが5日、試験実施状況の調査結果を公表した。「イヤーマフ(防音具)越しに他の受験者の声がはっきり聞こえた」との報告が166件寄せられた。
受験生から問題漏えいを懸念する声
調査はテスト当日から4日までオンラインで実施。回答は受験生から268件、保護者から155件あり、試験監督や教員らも合わせ、計478件が寄せられた。
テストは受験生を前半、後半の2組に分けて行われた。「テストの合間に、トイレで問題内容を大声で話している人がいた」「トイレに行った後半組は問題を知っていた」など問題漏えいの可能性を懸念する意見が92件あった。
全197会場のうち125会場の体験が寄せられた。会見した議連の戸谷英津子都議(共産)は、「公平、公正と言えない事例が多くの会場で起きている」と指摘。会見に同席した保護者の1人は「隣の席の声が聞こえた可能性など、都教委は検証するべきだ」と話した。
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元教員です(英語ではない)。「心配されていたことが、やはり起こってしまったなあ」という感想です。「話すことまで試験にする必要があるのか」という疑問、「(実施に当たり生じる)余計な神経をこれ以上現場に使わせるな」という意見があります。教育委員会が現場を全く理解していないように思えて仕方がありません。おかしいことはおかしいと、堂々と文科省に差し戻しましょう。文科省の役人も人の子、いつでも正しい判断が下せると思うのは買い被りです。