ついに少年野球チームに入った…けれど家では大損害が〈古泉智浩さんの子育て日記〉38

(2022年11月25日付 東京新聞朝刊)
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少年野球のチームに入ったうーちゃん

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親の欲目もあるけれど、かなり上手

 小学2年の養子・うーちゃんが、とうとう正式に地域の少年野球チームに入りました。小1で体験入会した時に「3年生になったら入る」と言っていたものの、そのうち興味が他に移ってしまうだろうと予想していました。

 ところが、体験後も僕と駐車場でキャッチボールを、お友達とは神社で野球遊びを続けてきて、このたび、ついに入会に至りました。すると親の欲目もあるのでしょうか、2年生の中でかなり上手な方になっていて驚きました。

 これまでも、まるっきりできなかった縄跳びをしつこく続けているうちに、いつのまにか二重とびが何十回も跳べるほどになっていたことがありました。運動センスはあまりない方ですが、やり続ける力があって、それが実っているのは素晴らしいことです。

 野球も同じです。チームのメンバーが野球をするのは週末ですが、うーちゃんはほぼ毎日。宿題もそっちのけです。野球漫画にも親しみ、野球中継にチャンネルを合わせると、横でシャドーピッチングをし始めます。そんな日々の積み重ねが実ったようです。

窓ガラスに蛍光灯カバー、テレビまで

 一方で、家の中では大損害が発生しています。2階の物干し場の窓ガラスがボールの形に丸く割れていたり、リビングの蛍光灯カバーが割れていたり。幸いけがはなかったのですが、液晶テレビも1台破壊されました。してしまったことの大きさを受け止めてほしくて、テレビは3分の1が真っ暗で、画面に線が入った状態でしばらく使い続けました。リビングでは軟らかいボールなら遊んでもOKでしたが、すぐにエスカレートするので今では全面禁止です。

 先日は上級生にまざって2年で1人だけノックメンバーに選ばれました。監督も鬼ではないので2年生には緩めの球をノックしてくれますが、ボールを素早くキャッチし、正確に素早く送球しなければなりません。うーちゃんは特に送球が上手なようで、三塁から一塁にノーバウンドの球を投げると、コーチ陣からどよめきが上がります。僕も胸が熱くなりました。このまま伸びてほしいです。

 今では、山なりにしかボールを投げられない僕よりも速い球を投げます。僕がキャッチボールで「ボールは体の正面でキャッチするんだよ」と口を酸っぱくして言っても、「捕れてるからいいでしょ」と口答え。しかし、同じことをコーチが言うと素直に聞きます。腹立たしいですが、そういうものなのでしょうね。

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