〈清水健さんの子育て日記〉9・初めての高熱で不安と喜び

(2019年1月25日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

清水健さんの子育て日記

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旅行先で息子と一緒に夕日を眺める

 いつまで続くか、それは息子の気分次第。この日は、僕の膝の上で恐竜ごっこ。ティラノサウルスにアンキロサウルス、パパも詳しくなってきました(笑)。ただ、いつもと何か様子が違う。遊びに夢中になっている熱さとは違う体温を膝から感じて、体温計を脇に挟むと、やっぱり40度近くの熱が。

 お医者さんには熱が出たということよりも「このような高熱は初めてなんです」の言葉に驚かれるほど、今までほとんど体調を崩さなかったわが息子。子どもは熱に強い。母(息子のばあちゃん)を含め、家族は「大丈夫だよ」と言ってくれるけど、パパは焦る。その焦りを息子なりに感じているのかな。平気な顔をして、お気に入りのブルーのお箸を持ち、食欲もないだろうに頑張って大好きなふりかけご飯(わが家では「シャッシャご飯」と言います)を食べようとする。でもその手は震えていて。インフルエンザではなく、翌日には落ち着き、一安心だったけど、ベッドに横になり、大丈夫、大丈夫、と言っているパパが一番不安で一睡もできず。

 「様子はどうですか」、ご近所さんもお声をたくさんかけてくださり、こういう時に改めて、人の温かさを知る。ほんと、うれしいね。

 子育てって喜び、不安の連続で、分からないことだらけで答えがない。我慢させることも多い日々、熱も下がって甘えてくる息子にとことん付き合います。と言えど、明日は幼稚園、もう寝なくちゃ。ベッドに入り、「寝ようか」「イヤだ」「なんで?」って聞くと、「寝ちゃうと朝になるもん」。そりゃそうだ。「まだ遊びたい」「明日、パパが帰ってから遊ぼうな」「パパ、お仕事遅くなるから、またすぐに夜になっちゃうもん」。確かに…。「でもな」って答えてるけど、それは、親の都合。なんだけど、頑張れ、頑張ろうな、わが息子よ!

 2019年も「112日間のママ」(小学館)の出版をきっかけに依頼をいただく講演会が始まって、皆さまに「お会い」できる場、「伝える」にこだわり、それぞれの捉え方がある「言葉」にとことん向き合っていきます。いつか、息子もその意味が分かってくれるかな。19年最初の「子育て日記」になります。今年も紙面を通して皆さまと「今」を思い、ご一緒に考えられればと。遅くなりましたが、それぞれの笑顔あふれる1年でありますように。よろしくお願い致します。(元アナウンサー)

しみず・けん 

1976年、堺市生まれ。2001年、読売テレビ入社。13年5月に結婚し、14年に長男誕生。約4カ月後に妻を亡くす。17年1月に退社、現在は主に講演活動を中心に活躍する。著書に「112日間のママ」(小学館)、「笑顔のママと僕と息子の973日」(同)。

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