〈古泉智浩さんの子育て日記〉14・眠らぬ姫との格闘 ついつい頼ってしまうアンパンマン…2歳児はどうにもならない!

(2020年6月19日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

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兄とふざけるぽんこちゃん(右)。夜、なかなか寝てくれなくなった

「もっと見せろ」と怒り出す娘

 よくないことだと思っているのですが、2歳の里子のぽんこちゃんが寝る時には、部屋を暗くして録画した『それいけ!アンパンマンくらぶ』というBS日テレの1時間番組を見せながら寝かせています。


〈前回はこちら〉13・息子よ、それは危険な問いです 兄と妹のスリリングなやりとり


 液晶テレビが発する光が視神経を刺激して眠りを妨げると言われますが、これまでは夜9時に見始めると15分足らずで眠っていました。それがここ数日、急に眠らなくなりました。最後まで見てオフタイマーでテレビが消えると「もっとアンパンマンを見せろ」と怒り出すのです。

もう10時…興奮で眠気が飛ぶ?

 隣でそれこそ開始10分くらいで眠っている僕は、何事かと慌てて起きてテレビをつけて別の回を見せます。その時点で夜10時です。さすがに11時までには寝てくれますが、非常によくない状況です。幼児は10時間くらい眠って脳を育てなければなりません。

 番組はかなりエキサイティングな内容です。毎回ばいきんまんが悪さをして大暴れし、アンパンマンがパンチやキックで退治します。これまで何げなく見ていた内容が次第に理解できるようになり、興奮して眠気を散らしているのかもしれません。

朝は「出ちゃった」に翻弄され

 そもそも僕が子どもの言いなりになっているのがよくないのです。しかし2歳児など言って分かるものではなく、交換条件にも応じません。ダメだと言ってテレビをつけないと、火が付いたように泣き叫んで余計に興奮して全く眠らなくなります。それだけでなく、部屋を散らかしたり、暴れて自分の手足をぶつけて痛くて泣いたりする騒動に発展します。きつく叱っても全然通用しません。そのうち分別が付いたら「明日の朝見ようね」などと交渉もできますが、2歳児では本当にどうにもならないのです。

 絵本を読んであげるのが一番だと思うのですが、僕は夜9時になると眠くて眠くて絵本を読んであげることができず、ついアンパンマンの番組に頼ってしまっています。

 ただ朝は7時には必ず起きます。僕は夜中に目をさまして仕事をして、明け方に再び眠ります。ぽんこちゃんに起こされても布団の中でグズグズしていると「うんちが出ちゃった」と言われます。うんちは放置できないので、慌てて体を起こしてぽんこちゃんのオムツを確認します。するとお尻はきれいで、僕を起こすための虚言であることに安堵(あんど)するのですが、時々本当に出ていることがあるため油断はできません。(漫画家)

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