流山市の小6が「オンライン修学旅行」 飛行機にバーチャル搭乗、リアルタイムで現地の子と交流

牧田幸夫 (2020年8月25日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
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バンコクとつながり、自宅を紹介する女の子に見入る児童=いずれも流山市南流山で

 コロナ禍で修学旅行が中止になった小学6年生に心に残る思い出をつくってほしいと、千葉県流山市南流山のシェアオフィス「Trist Airport」で22日、「オンライン謎解き修学旅行・空飛ぶ教室」が開かれた。空港や飛行機内の雰囲気を再現し、パソコンを使って異国の子どもたちとリアルタイムで交流。手弁当のスタッフらは「修学旅行の代替ではなく、オンラインだからできることを工夫した」という。世界に飛び出した子どもたちは最高の笑顔だった。

離陸から着陸までバーチャル体験 

 シェアオフィスを運営する尾崎えり子さん(36)が中心になって企画。企業も賛同し、飛行機に乗るワクワク感をANAホールディングスが演出。パソコンは日本マイクロソフトが手配した。

 応募した流山市内の6年生21人が参加。行き先は謎で、子どもたちが力を合わせて導き出すというもの。搭乗券を持って待合室から機内に見立てた部屋へ。パソコン画面には実際の機内アナウンスや動画が流れ、離陸から着陸までをバーチャル体験した。

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待合室で搭乗券を手にする児童

目的地はどこ? ヒントから推理

 謎解きでは、到着地について英語で書かれた用紙が配られ、子どもたちは辞書や世界地図とにらめっこ。日本との時差は2時間で、ヒントは「面積は日本の1.4倍」「国の形はゾウに似ている」「フェイスブック利用者数は首都の中で世界一」など。

 最初に「タイ」と正解したグループの木村来歩(らいあ)君(西初石小学校)は「日本の面積をもとに出した。決め手はフェイスブック。タイ料理はおいしいから、みんな載せているはず」と見事な推理。

異国の生活様式や言葉を学べた

 この後、タイとオンラインでつながり、画面にはバンコク在住7年の中村勝裕さんや日本に留学経験のあるケット先生が登場。日本のアニメが大好きというコンソムポン・ガイファーさん(9つ)が郊外の自宅を紹介すると、異国の生活様式に流山の子どもたちも興味津々だ。

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タイ字表を見ながら自分の名前をタイ語で書く児童

 ケット先生から簡単なタイ語の特徴を教えてもらい、タイの文字で自分の名前を書くことにも挑戦。子どもたちは最後に「コップンカー(ありがとう)」とお礼を言って別れた。西初石小の橘千嘉さんは「タイの人とコミュニケーションが取れてうれしかった。お家が広いなど、知らないこともたくさん学べた」。

小6が運営参加 学校教材を活用

 企画では「子どもが本気で楽しめるものをつくろう」と、鰭ケ崎小6年の菊井響君が運営スタッフに入った。タイは菊井君が希望した場所で、尾崎さんはかつての職場の先輩である中村さんに連絡し、現地の段取りをお願いした。

 お金をかけないことと、学校で使う教材を活用することにこだわったという尾崎さん。「コロナの影響で学校にも1人1台のタブレット端末が用意され始めている中で、ひとつのモデルになればと企画した。将来的には日本中の教室でできるようになれば」と期待を膨らませた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年8月25日

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