ADHD、感覚過敏…発達障害の感じ方をVRで疑似体験 台東区の中学生「当事者はずっと大変なんだ」「助けられたら」
浜崎陽介 (2022年9月24日付 東京新聞朝刊)
台東区立桜橋中学校の生徒たちが22日、仮想現実(VR)で発達障害の人の感じ方を疑似体験した。障害がある人への理解を深め、安心して生活できるまちの実現に向け、本年度から区が始めた取り組み。2、3年の計90人が参加した。
目の焦点が合わない 音が聞こえすぎる
従来は再現が難しかった感覚的な障害をVRにより再現する、ゴーグルの形状をしたヘッドホン付きの機器を装着した。周りの音などの刺激に非常に敏感になる感覚過敏の場合、目の焦点が合わなくなったり、ささいな音が大きく聞こえたりする。関心が次々に移ろっていく映像を見て、注意欠陥多動性障害(ADHD)の感じ方も体験した。
体験後はグループディスカッションでサポートできることなどを話し合った。生徒たちは「周囲の音が聞こえ過ぎて疲れた。当事者はずっと大変なんだと思った」「これから発達障害のある人を助けられたらと思った」などと話していた。
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