スマホ課金は大人に相談してから 調布市消費生活センターが小学生に出前授業

安藤美由紀 (2023年12月5日付 東京新聞朝刊に加筆)
 お金とネットに強くなろう―。オンラインゲームでのトラブル防止のため、小学校高学年の児童らがお金や契約の仕組みを学ぶ授業が12月2日、調布市の第二小学校で開かれました。5、6年生約150人とその保護者ら約30人がスマートフォンのキャリア決済(電話料金合算請求)の仕組みを学んだ上で、本名以外の名称でIDを決めたり、他人に分かりにくいパスワードを設定し、きちんと管理する大切さなどを学びました。
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職員の問いかけに手を挙げる子どもら

夜中にゲーム、だまって課金 高額請求

 授業では東京都が作成したドラマ仕立ての動画で、小学生が夜中にゲームで遊び、保護者に無断で課金して高額請求を受けた事例を学習しました。

 相談員が「何がいけなかったのかな?」と問いかけると、児童らは「課金のときに保護者に相談しなかった」「夜はゲームしないという約束を破った」など、次々と問題点を指摘していました。

スマホの契約者は大人 課金前に相談を

 相談員は子どもたちが使っているスマホも「おうちの人がお金を払って契約している、おうちの人のものです。どう使うかはきちんと相談を」と訴えていました。

 参加した6年生の男児(11)は「自分はまだゲームをしていないけど、ゲームをするときは注意したいと思う」と話していました。

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マスコット「チー坊」も登場

 調布市では昨年度から、市消費生活センターの職員らが市内の小中学校に出向き、啓発活動を行っています。活動には、消費者庁長官から消費者教育推進大使を委嘱されたマスコットキャラクター「チー坊」も参加しています。

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  • 元教員 says:

    こうなることは何年も前から判っていたことだ。全て大人の都合だ。小学生にスマホが必要なのか、議論さえしないのか。

    元教員

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