うちの子、LGBTかも…と思ったら?「直接的ではない声掛け」で、タイミングを本人に任せましょう〈性教育ビギナーズ〉

子育て世代がつながる

 性について親子で学ぶとき、性的マイノリティー(LGBT)は外せないテーマです。LGBTについては今の子どもたちの方が、情報や知識が広がった社会を生きているので、詳しいことも多いかも。親子で一緒に学ぶためのアドバイスや、子どもが当事者かも、と感じたときどうしたらいいか、若い世代の当事者の居場所「にじーず」を運営する遠藤まめたさん(33)に聞きました。
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遠藤まめたさん

親も「勉強中だよ」という姿勢で

 ―同性愛者や生まれた時の性と自認する性が異なるトランスジェンダーなど、LGBTへの認識は急速に広がっているのに、私たち親世代の方がタブー視しがちです。

 学校などでも話をする機会がありますが、子どもたちからは「周りにもいるよ」と言われることも多く、きちんと存在を認識し、知識も持っていると感じます。親の皆さんは「勉強中だよ」という姿勢でいるのがいいかもしれませんね。

 親子で性の多様性について学ぶなら絵本や漫画はいいですよ。絵本なら「いろいろ いろんな かぞくのほん」(少年写真新聞社)や「わたしはあかねこ」(文溪堂)などがおすすめ。漫画だと「弟の夫」(双葉社)などはどうでしょう。一緒に読んでもいいし、親と話したがらない難しい年頃だったら、本棚にさりげなく置いておくだけでもいいと思います。

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直接的な聞き方はNG 相談窓口も利用を

―自分の子がLGBTかも、と感じたときはどうしたらいいでしょう。

 もしそう感じても、直接的に聞くのはやめたほうがいい。自分自身が性別に違和を感じていても「親に心配をかけたくない」などと必死に隠している子もいて、「ばれた」と絶望的な気持ちになる恐れもあるからです。「最近元気ないけど大丈夫?」「何かあったら話聞くからね」といった声掛けをして、親に言うかどうか、そのタイミングは本人に任せてあげて。就学前や小学校低学年など小さい子の場合、その時期性別への違和感があっても、一生そのままかどうか分からない部分もあります。

 「髪を伸ばしたい」と言うんだったらそうさせてあげる、といったように子どもが嫌なことはさせない、意思を尊重してあげるという姿勢でいてほしいです。

―子どもがLGBTだと分かったとき、混乱する親もまだ多いと思います。

 偏見から、「認めたくない」「間違いであってほしい」などと言う親は多いですし、子どもを傷つけるようなひどいことを言ってしまう親もいます。学校や友達との付き合い、進路、就職などに親自身も不安を感じることもあるでしょう。家族向けの相談窓口やグループなどもあります。子どもに心無い言葉をぶつける前に、こうしたところに相談してほしいなと思います。

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