双子とも話して選んだ「離婚」。家族のカタチを進化させるために〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

 思えば子育ての道のりは、毎日が綱渡りのような不確実性との闘いでした。そもそもスタートが双子妊娠という極めてまれな設定ですし、日常的な家族の病気や仕事の予定、子どもたちの個性も発達も進路も、決まった方程式や解のない出来事の連続。手当たり次第のアイデアで乗り越えながら、一生懸命「普通っぽく」やってるだけです。

 そんな中ふと、家族のカタチも「普通」をただなぞっているだけだと気づいたんです。絶対的な解なんてないんだから、環境に合わせて進化するのが自然だよなって。

 2年ほどかけてカタチを変化させた過程で見えてきた景色はその全てが新鮮で、苦難もあるけれど、その分視野が広がりました。私たちはきっとこれからもポジティブに道を探し続けると思います。

◇紙面に掲載された元の作品

※第3水曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。14歳の双子男児と8歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

コメント

  • とても共感でき、離婚を決断をした勇気を素晴らしいと思い、応援したい気持ちになりました。 私は26歳と23歳の双子の母親です。今年の夏に主人と別居して自分の実家へ帰り一人暮らしの母親と双子と同居し
    SIROKURO 女性 50代 
  • 私も一緒だなと思いました。16から付き合い、20でできちゃた結婚。1男2女もうけて、40過ぎたら、なぜか孤独を感じてました。 子供達が大きくなり、度々の転職、暴言。ある時、元夫の何気ない一言で終
    ななな 女性 40代