3歳の息子が、しかられると壁に腕をぶつけて話をそらします〈宮里暁美の子育て相談〉

逃げずに向き合ってほしい
3歳の息子は、しかられるとわざと腕などを壁にぶつけて「痛かった」と言って話をそらそうとします。「大丈夫?」と心配されて、大人が優しくなると思っているよう。しかられるのが嫌なのは分かりますが「道路に飛び出す」「おもちゃを投げる」「食事中にうろうろする」など、良くないことをしたときには逃げずに向き合ってほしいです。(30代母親)

イラスト・永須華枝
褒めること見つけて
しかられると自分の腕を壁にぶつけて「痛い!」と言うお子さんの姿を想像して、胸が締めつけられそうになりました。その場にかけつけて、小さな体を抱きしめ、腕をさすりながら「大丈夫だよ!」「あなたのことが大好きだよ」と語りかけたくなります。
ところで「おもちゃを投げる」のはどういう時ですか。遊び始めなのか、遊び終わりなのかでも対処法は変わります。「食事中にうろうろする」きっかけは、何でしょうか? そういう目で見ていくと、何か見えてくるかもしれません。ぜひやってほしいのは一緒に遊んだり、一緒に食べたりすることです。
おもちゃを投げたいのなら、室内でも遊べる柔らかいボールで遊んだら楽しくなります。ボールがなかったら、新聞紙で作ってもいいですね。食べている途中にお子さんが動き回りそうになったら、「おいしい!」と言いながらママやパパがパクパク食べてみる。それがモデルになって、お子さんの行動が変わるかもしれません。
「道路に飛び出す」のは命に危険があるので「危ないから手をつなごうね」と声をかけます。少しの距離でも、手をつないで歩けたら「えらかったね」と褒めます。 食事中に動き回りそうだったけれど、しばらく座っていられたら「大きくなったね」と褒めます。ボールを投げて一緒に楽しく遊んだ後に「さすが、投げるのがうまいねえ」と言ってもいいですね。
人はしかられるよりも褒められて育ちます。3歳といえばやんちゃ盛り。「それダメ」「やめて」と言いたくなりますが、グッと押さえて「褒めポイント」を見つけてみましょう。
良くないことをした自分には向き合えなかったお子さんも、良いことをした自分には、ニコニコ向き合えると思います。
大変な状況も、笑いに変えると乗り切れたりするものです。ぜひやってみてください。
(文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)
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