目黒女児虐待死、父が起訴内容を認める 弁護側「理想の家庭を築こうと」

小野沢健太 (2019年10月2日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 東京都目黒区で昨年3月、両親に虐待された船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5つ)=が死亡した事件で、傷害や保護責任者遺棄致死などの罪に問われた継父の雄大(ゆうだい)被告(34)は1日、東京地裁であった裁判員裁判の初公判で起訴内容を大筋で認めた。弁護側は、結愛ちゃんが自分の思い通りにならないことに不満を募らせて手を上げるようになり、エスカレートしたと説明した。

船戸雄大被告

検察側は「殴った後、嘔吐しても放置」と非難

 黒いスーツ姿で入廷した雄大被告は逮捕時よりもやせた様子。守下実裁判長から起訴内容に間違いがないか問われると「1点だけ」と切り出し、亡くなる前日までは危険な状況と認識していなかったと訴えた。

 検察側は冒頭陳述で「達成困難な課題や食事制限を強いていた」とし、昨年2月下旬に結愛ちゃんを殴った後、嘔吐(おうと)が繰り返されたのに放置したと非難した。

 一方の弁護側は「理想の家庭を築こうとしていた。諭していたのが罵声になり、手を上げるようにもなった」と述べた。

結愛ちゃんの遺体写真 ハンカチで口を押さえる

 死亡時の体重は12.2キロで、標準の18キロを大幅に下回っており、体中には約170カ所もの傷痕があった。遺体の写真が被告人席などのモニターに映し出されると、雄大被告はハンカチで口を押さえて苦しそうな表情を見せた。

 起訴状によると、雄大被告は昨年2月下旬ごろ、結愛ちゃんの顔を多数回殴るなどしてけがをさせた上、元妻の優里(ゆり)被告(27)=一審で懲役8年の判決、控訴=と共謀し、虐待の発覚を恐れて病院に連れて行かず、3月2日に肺炎による敗血症で死亡させたとされる。

 優里被告は雄大被告の公判で、検察側の証人として出廷する予定。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年10月2日

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