〈23区の新年度予算案から〉足立区 区立中学の給食費を無償化

佐藤航 (2023年2月1日付 東京新聞朝刊)
 <2023年度予算案> 足立区は区立中学校全35校で給食費を無償化する。これまで生活保護世帯などを除き、保護者が1食あたり約300円を負担していたが、2023年度は保護者負担分を区が肩代わりする。費用は約5億3000万円。近藤弥生区長は「中学に進学すると制服や部活、受験でお金がかかる。一時的な物価対策ではなく、やる以上は継続することを考えている」と話した。

私立幼稚園にも月7500円まで支給

 足立区内の私立幼稚園、私立認定こども園の給食費も、全3~5歳児に1人あたり月7500円を上限に支給し、無償化を進める。区立小学校も早期の無償化を検討する。

 また、東京都が昨年5月に公表した首都直下地震の被害想定で、区内の全壊棟数や死者数などが23区最多だったことも受け、防災対策を強化する。都の対策に応じる形で、住宅密集地域の老朽木造住宅などの解体や耐震化への助成金を拡充する。合わせて約15億7000万円を盛り込んだ。

 一般会計の規模は前年比0.1%の微増ながら9年連続で過去最大を更新。特に教育費は中学校や幼稚園などの給食費の無償化などに向け、前年比8.7%増の407億7500万円を確保した。

表 足立区予算案の目的別歳出

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年2月1日

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