〈奥山佳恵さんの子育て日記〉7・頑張りすぎてクタクタ…でも、あれを食べずにこの世を去るわけにいかない!

(2019年11月29日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

奥山佳恵さんの子育て日記

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ただいま着脱練習中の次男。脱げなくてもみんなで大笑い

キッチンで立ったまま食事…ふと思うこと

 毎日はあっというま。家の中の仕事は終わることがない。子育てをしていると一日は一瞬で、朝起きたと思ったら気がつけば日が暮れている。毎日はオリジナルで、同じ日は二度とやってこない。だからこそ、大切にしたいけれど、めまぐるしくて大事なことはつい見失ってしまいがち。

 だって聞いてください、ある日の私を。みんなに朝ご飯、お弁当、夕ご飯を作った私は、時間がなくて立ったままキッチンで食事。それもみんなの食べ残し。鏡を見ることもなく家を出て、髪をふり乱しながら、あまりにも忙しいと、ときどき思ってしまう。ハァ、なんのために生きてるのかしら?


〈前回はこちら〉6・かけっこはゴールまで全力。以上!


 そんなふうに感じるのは心が疲れている時。そこを無理してこじらせると、心の疲れは大病に。大げさかもしれないけれど、最悪の流れは自分で自分を傷つけることになってしまうのでは、とも思う。

食いしん坊の私から、あなたにメッセージ

 頑張りすぎてクタクタになる前に、体と同じように、心もゆっくり休まないといけないよね。けれど、もしもこの先、いよいよ心がピンチになったら。心の片隅に覚えておいてほしいのは、食いしん坊の私からのメッセージ。

 長野県須坂市の烏骨鶏(うこっけい)の卵と長野県朝日村の手作りしょうゆ。この組み合わせの卵かけごはん、もう食べた? 私はまだ。絶対に食べたいと思っている。長野県の蓼科(たてしな)にある、やたらリンゴを食べて育った牛肉。知ってる? あまりのおいしさに生きる力がわきあがるよ。うちのバアちゃんがお正月に作ってくれる通称「バアちゃん肉」、味付けが最高なの。私とダンナさんはうっとりと思い出しながら、常々言い合っている。あれを食べずにこの世を去ることはできないねぇ、と。

苦しむために家事があるわけじゃないよね

 この世界にはまだまだ食べていないおいしいものでいっぱい。「食べないままでいいの?」という投げかけが、疲れきった誰かの心を支えられたらいいなと思う。部屋が散らかっていてもいい、食事が適当だっていい。完璧を目指すより、肩の力を抜いて今日を笑って楽しもう。

 生きているのは幸せになるため。家族を増やしたのも楽しむため。苦しむために家事があるわけじゃないよね。それを忘れないで暮らしていきたい。そんな言い訳をしながら、今日も、肩の力と手を抜いている私です。今夜もカレーにしよう! (女優・タレント)

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