〈奥山佳恵さんの子育て日記〉8・できないことはあっても、「ダメなところ」なんてひとつもない

(2020年1月10日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

奥山佳恵さんの子育て日記

写真

お正月の湘南の海岸にて。お天気に恵まれ富士山もキレイでした!

いつになったら、おだやかな朝が…

 2020年が始まりましたね! 年始め、この欄のトップバッターに登場できて、とてもうれしいです。今年も、うれしいことも大変なこともある子育てだと思いますが、せっかく同じ時間を過ごすなら、なるべく「親子で笑って」過ごしていきたいです。


〈前回はこちら〉7・頑張りすぎてクタクタ…でも、あれを食べずにこの世を去るわけにいかない!


 新年になり高校生の長男が登校し始めて数日。「目覚ましかけて自分で起きてと言ってるでしょ!」「起きろー!」と、毎朝大声を上げていてトホホです。おだやかな朝よ、今年こそどうか到来を!

ダウン症の次男の子育て テレビ番組に

 仕事始めは、そんなわが家でのテレビ番組の撮影でした! 私がどんなふうに子育てしているかを取り上げていただいたのです。番組名など詳細は今はまだお伝えできないのですが、ぜひ、ブログ「奥山佳恵のてきとう絵日記」をチェックしてください! 

 番組は特にダウン症の次男の子育てをクローズアップ。以前にも次男と会ったことがあるスタッフさんからは「成長しましたね」と言ってもらえました。一緒にいる親はなかなか気づけない部分。無理せず楽しく、みんながみんな、ありのままで暮らしているわが家の様子を少しでもお伝えできたらうれしいなあ。

「勉強はダメなんでしょ?」と言われて

 「自宅で撮影があって、子どもたちも登場するよ」。ダンナさんは思い当たる親族みんなに連絡しました。お義母(かあ)さんに連絡した際、次男の美良生(みらい)のことを「小学校でできることがたくさん増えたんだよ」と報告すると、「けれど勉強はダメなんでしょう?」と返ってきたそう。ダンナさんは、しばらく何も言えなかったけれど、やはりその言葉はのみ込めない、と思い直し「美良生にはダメなところなんてひとつもないよ。人にはできることと、できないことがみんなそれぞれあるでしょう?」と、ちょっと強い口調で言ったそうです。お義母さんもすぐに、「ああ、そうね!」と理解してくれました。

 ダンナさんの気持ちも、お義母さんの気持ちもわかる。けれど、できないことをダメなこと、悪いこととしてしまうとみんなが生きづらくなってしまう。だって、生きていればほとんどの人が少しずつ、いろんなことが「できなく」なっていきますからね。できてもいい、できなくてもいい。できないことはできる人が補っていけばいい。

 けれど、長男はいいかげん、もっと自主的に起きてきてほしい! 子育てのジレンマはつきません。今年もよろしくお願いします! (女優・タレント)

〈次回はこちら〉9・ダウン症の孫を受け入れられなかった義父と、お別れの前に

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