〈えほん〉「いっぽんのせんとマヌエル ピクニックのひ」文・マリア・ホセ・フェラーダ 絵・パト・メナ 訳・星野由美

長壁綾子 (2020年10月2日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
写真

(長壁綾子撮影)

 今日は家族で田舎へお出かけ。線が大好きなマヌエルにとって、青い1本の線は道路や電線、川、チョウチョやカブトムシの軌跡になる。真っすぐに伸びたり、クルクルと飛び跳ねたり、波打ったり、まるでマヌエルの気持ちを表しているかのよう。線の動きとともに、マヌエルは都会の刺激から解放され、生き物や自然と触れ合っていく。

 著者が自閉症の男の子と知り合ったことで生まれた絵本。文字や内容の理解を助けるピクトグラムが添えられている。読み手も視覚から刺激を受け、物語をつむぎたくなる。1430円。偕成社=電話03(3260)3221。

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