自分で着替えてくれない3歳の娘 着替えが上手になるコツは?〈宮里暁美の子育て相談〉

(2024年4月16日付 東京新聞朝刊)

宮里暁美の子育て相談

そろそろ自分で着替えてほしい…

 忙しい時、そろそろ自分で着替えてほしいのに嫌がり、逃げてしまいます。対処法としてテレビをつけながら着替えを繰り返すうちに、今度は画面を見て動かないことが習慣化しました。着替えが上手になるコツはありますか。(3歳女児、30代母親)

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イラスト・永須華枝

「あした何着ていく?」一緒に選んでみて

 子どもがなぜか嫌がることの一つに「着替え」があります。何の抵抗もなく着替えられる場合もたくさんありますが、タイミング次第で「やだ!」と言うこともあるのです。その傍(そば)で大人が途方に暮れます。

 さて「忙しい時」を「朝、出かける前」として考えてみます。朝はたくさん「すること」があります。起床、食事、歯磨き、洗顔、髪をとかす。そして、着替えて幼稚園や保育園へ。書き出しただけでもクラクラします。そのいくつかの場面で子どもが逃げ回ったり、嫌だと言うようになると、大変さは倍増です。

 「テレビをつけながら着替え」とは、画面を見ている間にお母さんが着替えさせる感じでしょうか。お子さんが逃げなくなったのは良かったけれど、その状況から「自分で着替える」へ進むのは無理なように思います。テレビに集中しながら着替えるなんて大人でも難しいです。着替えたらテレビを付けるというのにも私は反対です。着替えって、もっと大事な自立のポイントですから。

 もう一度、シンプルに「着替え」を考えてみましょう。お子さんはどんな服が好きですか? 着たい服があると着替える意欲は倍増します。前日の夜、お母さんの心に余裕がある時に「あした何着ていく?」なんて話しながら、お子さんと一緒に、シャツやズボン、靴下などをそろえてみたらどうでしょう。そんな時に「ちょっと着てみる」なんて言い出したらしめたものです。ファッションショーのようにいろいろ着て遊んでみてください。

 自分で服を着るっていうのは「大きくなった」を実感できる機会です。がんばって着られたら、たくさんほめてあげてください。でも、まだまだ小さな子どもです。ぐちゃっとなって、うまくできなかった箇所はそっと直してあげましょう。

 そんなことをして遊んでいると、翌朝、ひょっとしたら自分で着替えるかもしれません。あくまでも「ひょっとしたら」ですけれどね。着替えの時間がうれしい時間になりますようにと願っています。

 (文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)

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