世田谷で小学生が商店街のPR動画を制作 「おすすめの商品は?」オンライン取材で地域交流
今川綾音 (2020年9月19日付 東京新聞朝刊)
世田谷区・烏山駅前通り商店街のPR動画を作るため、小学生13人が商店街の5つの店へのオンライン取材に挑戦した。「コロナ禍で触れ合いにくい中でも、子どもたちと地域の人たちとのコミュニケーションを育みたい」と、東京青年会議所世田谷区委員会が企画。今月下旬には、取材の成果が盛り込まれた動画が公開される予定だ。
「ネットでも購入できますか?」 Zoomではきはきとインタビュー
取材の実施は13日。子どもたちは、自宅や区民センターなどから、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って、スーパーや文房具店などの店長にはきはきとした口調でインタビューした。この様子を記者もZoomで取材した。
小学6年の藤原吉之助(よしのすけ)君(12)と同4年の宗之助(むねのすけ)君(10)兄弟は、和菓子店「菓心(かしん)たちばな」を担当。「おすすめの商品は何ですか?」「インターネットでも購入できますか?」など、事前に練った質問を投げかけた。取材後は、店から借りた商品を撮影。商品を使ったり試食したりして、感想を述べる場面も盛り込んだ。
JC世田谷区委員会 コミュニケーション能力はぐくみたい
同委員会は、子どもたちのコミュニケーション能力を育む活動に力を入れている。
取材の事前学習として6日には、「笑顔で、はっきりした声で話す」「画面越しなので身ぶり手ぶりも使う」など、オンライン取材のヒントを教えたり、質問を子どもたち自身で考えたりする時間も設けた。
子どもたちの撮影した動画を盛り込んだPR動画は、同委員会メンバーが約2分間に編集。今月24日ごろには、動画投稿サイトYouTubeで公開する。
「初めての取り組みで苦労したが、コロナでできることが減っている子どもたちに地域の大人とやりとりする体験をしてもらえてよかった」と副委員長の高野政人さん(39)。今回の取り組みのノウハウをまとめた動画も作成中で「やってみたいと考える他の団体にぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。
完成した烏山駅前通り商店街のPR動画
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