“日本で一番小さな植物園” 渋谷区ふれあい植物センターがリニューアル みんなで育てる参加型 カフェで食事も
中村真暁 (2022年8月20日付 東京新聞朝刊)
日本で一番小さな植物園と呼ばれる東京都の「渋谷区ふれあい植物センター」(東2)が7月下旬に、リニューアルオープンした。改装後もやっぱり小さいが、都会の真ん中でも野菜や果物の栽培が楽しめる「参加型植物園」を目指している。
身近なハーブや果物100種類を展示
渋谷区ふれあい植物センターは2005年開園。4階建て延べ床面積773平方メートルで、老朽化に伴う改修工事のため、2021年末から休園していた。
以前は熱帯地域の珍しい植物が多かったが、改修後は身近な植栽を多く展示。ラベンダーやミントといったハーブや、みかんやマンゴーなどの果物を中心に約100種類が観賞できる。
展示中のサンジャクバナナとマンゴー、ココヤシが流す電気信号から変換された音楽を聴けるスペースも設置。最新の調光技術を使った水耕栽培室ではレタスやルッコラを育てており、収穫したての野菜が2階のカフェで味わえる。
家庭菜園やコンポストの講座も企画
センターでは、家庭菜園講座や生ごみを堆肥化するコンポスト講座などを企画しているほか、植物の育成を手伝うボランティアも募集する。小倉崇園長(55)は「『めでる』から、『育てて食べる』植物園へ。土と水、太陽、種があれば、都市の隙間空間で農業に取り組む“アーバンファーミング”ができることを伝えたい」と来場を呼びかける。
月曜(祝日の場合は翌日)休園。入園料は小学生以上100円、未就学児無料。問い合わせは、渋谷区ふれあい植物センター=電話03(5468)1384=で受け付けている。
(リニューアル前の渋谷区ふれあい植物センターの紹介動画)
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