給食ない夏休みに無料ランチサービス 横浜市鶴見区「なまむぎこども食堂」持ち帰り方式で

森田真奈子 (2022年8月16日付 東京新聞朝刊)
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利用者(左)にランチサービスを提供する柳瀬さん=横浜市鶴見区生麦で

 横浜市鶴見区生麦で子ども食堂を運営するNPO法人「なまむぎこども食堂」は、学校給食のない夏休み期間中に、昼食を無料で提供する「ランチサービス」を始めた。ただ、夏休み中は学校を通じたチラシの配布ができず、現状では利用者が少ないのが課題。法人理事長の柳瀬正勝さん(86)は「友達を誘って、気軽に来てほしい」と呼び掛けている。

昼食に困る子どもたちへ 週3回

 なまむぎこども食堂では、2018年9月から毎月2回、夕食の子ども食堂を開催。今月からは、夏休み中に昼食に困る子どもらの助けになればと、ランチサービスを始め、29日までの毎週月、水、土曜日に実施している。食堂の取り組みを支援する国の補助金が出たことを受けた。

 京急花月総持寺駅近くの事務所で、パンやおにぎり、果物、ゼリーなどのセットを持ち帰り形式で提供。子ども以外も利用可能で、居住地は問わない。

 鶴見区の会社員白垣貴子さん(37)は、保育園と小学生の子ども2人の昼食として利用した。「在宅勤務しているので、毎日決まった時間に昼食を用意するのは大変。サービスがあると助かる」と話していた。

 通常の子ども食堂は地区の小学校でチラシを配るなどして周知していたが、夏休み期間中はチラシを配布できない。サービスの周知ができず、現状では利用者が少ないのが課題という。

 柳瀬さんは「給食がない夏休み後に、やせてしまう子どももいると聞く。近くに困っている人がいたら利用を勧めてもらえたら」と話している。食材の準備のため、事前の予約が必要。問い合わせは、なまむぎこども食堂=電話080(8865)7536=で受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年8月16日

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