児童養護施設の子どもたちに海外留学を ピースウィンズ・ジャパンが企画、寄付を受付中
榊原智康 (2022年12月6日付 東京新聞朝刊)
施設で暮らす子ども 低い大学進学率
国内外で災害支援や難民支援に取り組む認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ、広島県)は6日、児童養護施設の子どもたちを対象とした海外派遣プロジェクトを始めると発表した。
PWJなどによると、施設で暮らす子どもたちの大学などへの進学率は、経済的な事情などから約3割と一般の世帯に比べて低くなっている。自治体や民間などの海外留学支援のプログラムで費用負担が免除されるものなどは競争率が高く、施設の子どもたちにとってハードルが高いのが現状という。
短期スタディツアーと長期留学を計画
今回のプロジェクトの派遣先は米国で、短期の「スタディツアー」と大学への留学など長期派遣を計画。約10日間の日程で来年3月に出発する短期のツアーには、全国の施設から中高生6人の参加が既に決まっている。
この日は、PWJなどの関係者が厚生労働省で記者会見した。プロジェクトのディレクターを務める白井智子さん(NPO法人「新公益連盟」代表理事)は「どんな環境に生まれても、子どもたちが持って生まれた能力や情熱を解き放てる世の中をつくりたい」と訴えた。
プロジェクトを支援するための寄付を募っている。問い合わせはフリーダイヤル(0120)252176で受け付けている。
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