高崎市内の小学校で朝7時開門が始まる 教職員が反発する中…保護者は「仕事の面で余裕ができた」
石井宏昌 (2026年4月9日付 東京新聞朝刊)
高崎市立小学校全58校で8日、開門時間を30~50分ほど繰り上げて午前7時とする早朝開門が始まった。保護者の仕事の都合などで朝早く登校しなければならない児童を受け入れ、共働き世帯やひとり親家庭を支援する目的だが、教職員らからは「繰り上げた時間帯は校務員だけの対応で、児童の安全対策が不十分」などとして反発が続いている。

午前7時に合わせて小学校の門を開く校務員=高崎市で
31人が繰り上げ時間帯に登校
高崎市教委によると、8日は58校中、17校で児童計31人が繰り上げ時間帯に登校。最も多い学校で4人だった。トラブルなどは報告されていないという。
ある小学校では午前7時15分ごろ、父親に連れられて男児2人が登校した。50代の父親は「保育園などでは朝7時か7時半ごろに子どもを受け入れていたが、小学校では朝8時ごろになり、仕事の都合をつけるのが大変だった。7時から受け入れてもらい、仕事の面では余裕ができてありがたい」と話した。
児童の安全を懸念する声には「朝早い場合は保護者が学校まで送り、校内に入るまで見届けることになっている。それを守れば安全は確保できると思う。校内には上級生もいる。みんなで助け合っていければいい」と語った。
安全対策は? 組合「見直しを」
同校ではこれまで校舎玄関を午前7時45分に解錠し、児童が校舎内に入れるようにしていた。午前7時半過ぎになると児童が玄関前で待っていることもあり、季節や天候によって解錠を早めていたという。
8日からは午前7時に解錠し、早朝登校の児童は午前7時45分まで図書室で待機する。校務員が玄関で児童の登校を確認する。
一方、児童の見守り要員を置かない早朝開門に反発する全群馬教職員組合の高橋航平書記長は「学校の管理下で子どもの安全が脅かされることがあってはならない。保護者の願いに応えたいという市の考えは分からないではないが、安全の準備ができないならば、いったん事業を取りやめて再検討した上で始めるべきだ」として引き続き見直しを求めていく考えを示した。
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