「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」Netflix視聴回数3億回突破! K-POP×悪霊退治というファンタジーの魅力

釜山国際映画祭で上映された「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」。観客は劇中歌を合唱した=韓国・釜山で(釜山国際映画祭提供)
歌、ダンス、戦闘シーンが魅力
9月20日夜、韓国・釜山の釜山国際映画祭で「KPOPガールズ!~」が上映され、観客たちは劇中歌「GOLDEN」を合唱しながら鑑賞した。主人公をまねた髪形と衣装で鑑賞した小学4年生のハ・ユンソさん(10)は「7回見た。(劇中の)歌が好き」と笑顔を見せた。

主人公の3人組「ハントリックス」=Netflix映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』独占配信中
悪霊と戦い、人々を守るガールズグループ「HUNTR/X(ハントリックス)」は3人組。ライバルは男性アイドルグープ「Saja Boys(サジャボーイズ)」で、実は悪霊の手先という設定だ。

ライバルの男性アイドルグループ「サジャボーイズ」=Netflix映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』独占配信中
世界的な人気を誇るK-POPと悪霊退治というファンタジーを掛け合わせた奇抜さに加え、華やかなダンスと、スピード感あふれる戦闘シーンが特徴だ。
製作は米国のソニー・ピクチャーズ・アニメーション。今年6月20日に配信が始まると、米国や韓国で人気が急上昇し、9月にはネットフリックスの作品としては初めて視聴回数3億回を突破した。
劇中歌 米ビルボートチャート1位
作品の大きな魅力の一つが音楽だ。ダンス曲からヒップホップ、デュエットのバラード曲まで幅広いジャンルを網羅している。中でもハントリックスが歌う「GOLDEN」は米ビルボードチャートで1位を獲得。それ以外の曲もチャートを席巻している。

映画祭での作品上映後に登壇したマギー・カン監督=韓国・釜山で
随所の韓国文化「ありのままを見せた」
ソウルが舞台のため、キムパ(のり巻き)やインスタントラーメン、南山タワー、巫堂(ムーダン)信仰など韓国の文化がちりばめられているのも特徴。共同監督の一人、マギー・カン監督はソウル生まれで5歳でカナダに移住した。初の長編アニメーションの監督で「韓国の文化を紹介する作品を」と、意識的に韓国を舞台にした。「小学生の時に先生から『どこから来たの』と聞かれ、『韓国』と答えたが、先生は地図上で韓国の場所を見つけられなかった」と、その理由を語る。
ソウルにある国立中央博物館では関連グッズが品切れになるなど韓国文化への関心が高まっている。音楽評論家のキム・ヨンデさんは韓国のテレビ番組で「世界に合わせるのではなく、ありのままの韓国を見せた」と人気の理由を指摘した。
作品は日本でも視聴できる。来年3月の米アカデミー賞の長編アニメーション賞や主題歌賞にノミネートされる可能性も高く、今後も注目されそうだ。
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