二宮和也さん「赤ちゃんの映画デビューはシナぷしゅで」 ぱるてぃ役で出演の新作「ぷしゅほっぺダンシングPARTY」を語る

写真 シナぷしゅ映画より

「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」の一場面(テレビ東京提供)

 民放初の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」(テレ東系、毎週月~金・朝7時30分~)の劇場版で、「赤ちゃんの映画館デビュー」をうたって約20万人を動員した映画の最新作が、5月16日に公開されました。その名も「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」。新しく登場する陽気なタクシードライバー「ぱるてぃ」役を演じた俳優の二宮和也さんに、最新作への思いや子育て中の皆さんへのメッセージを聞きました。
写真 二宮和也さんとぷしゅぷしゅ

ぷしゅぷしゅ(左)とぱるてぃを手にする「ぱるてぃ」役を演じた二宮和也さん(コウ ユウシエン撮影)

オファーを断る理由はなし

ーオファーを受けた時、どう思いましたか?

初めてお話をいただいた時はびっくりしました。お子さんだけでなく、子育てを頑張っているお父さんやお母さんたちに向けての作品でもあるので、参加できたことはすごくうれしかったです。(映画の中でキャラクターが)そこまで言葉をしゃべらない中で、感動や喜び、ワクワクを与えられるかは一つの挑戦だなと思えたので、断る理由はなかったです。そういった子育て中の人たちのためと言ったら大げさですが、その一助になり得るものなら自分も参加しやすく、即戦力になれることはやってみたかったです。

ー映画での「ぱるてぃ」を演じる上で気をつけたことはありますか?

シナぷしゅファミリーに以前からいるキャラクターの中に入っていくのは、割とドキドキがあったり、ちょっとしたや不安もあったり。新鮮にピュアにドキドキしながらそのままやらせていただきました。(セリフの)「ぱるぱる」と言っているところにどう感情を乗せていけるかは考えましたが、フィーリングでさくさく進んで、割と楽しくできました。

子どもたちがメインで見るので、物語の展開の中でスピード感は気をつけましたね。僕の基本的なしゃべり方がすごくせっかちで早口になりがちなので、抑えるようにしました。

写真 シナぷしゅ映画より

二宮和也さんが演じた新キャラクターの「ぱるてぃ」(テレビ東京提供)

飽きさせない番組作りに感銘

ー完成作を見て、何を感じましたか?

シナぷしゅのキャラクターが一堂に会するというのは映画らしいし、ワクワクするし、やはり楽しくて僕はすごく好きです。(上映時間の)40分は、普通の映画だと短い時間かもしれないけれど、子どもたちも通常のテレビ番組よりちょっと長い時間を楽しめる機会で、本当に優しい人たちが作っているんだろうなと思いました。

ーそもそも「シナぷしゅ」の番組をご覧になったことはありましたか?

拝見しています。番組の中でCMが入らない形なのですが、お父さんやお母さんが家事にすごく集中できて、番組を楽しむお子さんとお互いに好きなことができるという番組作りに感銘を受けています。それを許していただく企業さんたちの心の広さも感じる。いかに約30分間、子どもたちをテレビの前から動かさないか、すごく考え込まれている番組ですよね。

キャラクターもどんどん増える中で、好きなキャラクターが出る時と出ない時の不条理さというか。好きなものばかり(番組で)流れるわけではないんだ、というのは僕は必要な教育だと思っていて、なるほどなーと勉強になります。

ー二宮さんご自身はどんな赤ちゃんや子ども時代でしたか?

僕は祖父からかわいがってもらえた孫の一人でした。というのも僕以外の親戚がほとんど女の子なんです。工場をやっていた祖父は、ようやく跡継ぎができたと喜んで、本当にかわいがってくれたんです。野球をするといったら道具をそろえてもらったりとか。それこそ女の子たちに囲まれて、小さい頃の遊びもおままごとやあやとりなどでしか遊んでこなくて、静かな人間ではありましたね。

写真 二宮和也さん

乳幼児向け番組「シナぷしゅ」への思いを語る二宮和也さん(コウ ユウシエン撮影)

映画館で騒いだって大丈夫

ー二宮さんが初めて映画館に行った時の思い出は?

僕が小さい頃の映画館は今とまるっきり違っていて、お客さんが席と席の間の階段に座るというパンパンの満員で、「映画館ってこんなに人がいるんだ」と思っていました。夏のアニメ祭りで2本立てを見たのが最初だと思うのですが、騒いだり走り回ったりする子もいる中で見るのが普通でした。

ー赤ちゃんの映画館デビューについてどう思いますか。子育て中の皆さんに、メッセージをお願いします。

この映画は、映画館デビューにはもってこいの作品です。子どもが映画を見る際に、2時間ずっと見たり、物語を追ったり、不特定多数の人たちと一緒に見たりすることへのストレスや緊張はやっぱりあると思います。それを全部ストレスフリーにしている映画でもあるし、「映画が見られた」という成功体験は非常に大きいのではないでしょうか。

映画を見て、「もう一回見に行きたい」という子もいれば、旅行に行ってみたいと考える子もいるかもしれない。ただ映画が楽しいとか、映画を見られた、というだけでは終わらずに、次のステップにちゃんと運んでいってくれる。もちろん、泣いて「家に帰りたい」という子もいるだろうし、「とんでもない騒ぎになっちゃった」ってクタクタになって帰る家族がいるかもしれない。でもそういったいろんな受け取り方がありますよね。

泣いたりわめいたりしても、そこを大前提としている企画。「今日遊びに行くところが見つからない」とか「ずっと家にいるな」とか思う方がいたらぜひ映画館に遊びに来てほしいです。

写真 二宮和也さんとシナぷしゅ

「映画館デビューにもってこいの作品」とすすめる二宮和也さん(コウ ユウシエン撮影)

二宮和也(にのみや・かずなり)

1983年、東京都葛飾区出身。1999年、「嵐」のメンバーとしてデビュー。映画やドラマ、バラエティ、CMなど幅広く活動。映画「母と暮せば」(2015年)で第39回日本アカデミー賞最優秀男優賞を受賞。主演映画「8番出口」が8月29日に公開予定。

映画「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」

主人公「ぷしゅぷしゅ」(声・花谷聡亮)と相棒の「にゅう」(声・玉木宏)が、新キャラクターで陽気なタクシードライバーの「ぱるてぃ」と南の島での冒険を繰り広げる物語。久しぶりのバカンスに心が躍るぷしゅぷしゅとにゅう。歓迎してくれたぱるてぃの楽しい音楽のリズムに夢中になったぷしゅぷしゅは、はずみでほっぺが一つ、どこかへ飛んでいってしまいました。みんなでほっぺを捜す大冒険に出かけますが、果たしてぷしゅぷしゅはほっぺを取り戻すことができるのでしょうか…。

「真っ暗じゃない照明、やさしい音量、泣いても大丈夫」な温かい雰囲気で、「赤ちゃんの映画館デビュー」を応援します。

ポスター写真、シナぷしゅ映画

「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY」のポスター(テレビ東京提供)

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