「お父ちゃんやってます!」の写真家・加瀬健太郎さんが渋谷で写真展 11月1日まで開催中

 男の子4人と暮らす毎日を写真とエッセイで紹介する「お父ちゃんやってます!」を「東京すくすく」と東京新聞生活面で連載している写真家の加瀬健太郎さん(51)。最新写真集「ABC」の刊行を記念した写真展が、東京都渋谷区鶯谷町5の古書店「東塔堂」で開かれている。11月1日まで。
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写真展の会場で、写真集「ABC」を手に語る加瀬健太郎さん=東京都渋谷区鶯谷町の古書店「東塔堂」で(中村千春撮影)

最新写真集「ABC」の刊行記念

 あやとりをしている子どもの手、並んでいる石、2階建て住宅など、さまざまなものをとらえた白黒写真20点を展示。休日、子どもと出かけ、自宅周辺にある公園や道路、施設などで「おもしろいな」と目に留まったものを撮ってきた。

 撮り始めたのは10年前。当初は子どもが学校から持ち帰る工作物が対象だった。が、徐々に「物撮り(ぶつどり)」が広がった。例えば家。写すと住宅としての機能や住人など、付随する意味がそぎ落とされ、石など他のものと価値は等しくなる、と考える。

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写真集「ABC」

 加瀬さんは「等価にしたい。形だけのカタログにしてみたかった」と話す。あらゆる物が単なる記号になる、との意味を込めて写真集のタイトルを「ABC」とした。55点を収録。1冊5000円(税別)。発行所「Migo」のサイトや東塔堂で販売中。問い合わせはメール=info@migo.jp=で受け付けている。

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東京すくすくの取材に、決めのポーズを取る加瀬さん

加瀬健太郎(かせ・けんたろう)

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 写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。最新刊は「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」(リトルモア)。このほか著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(同)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。15歳、12歳、8歳、5歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。

加瀬さんの連載はこちらから読めます。

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