〈大滝麻未さんの子育て日記〉16・今までで一番ハード…3人目の妊娠で実感した「命の誕生がどれだけの奇跡か」

(2025年12月24日付 東京新聞朝刊)
写真

友達の赤ちゃんを抱っこ。赤ちゃんの手をにぎる柚生(左)、それを見ている奏音(下)

大滝麻未さんの子育て日記

初期の出血 流産するか「五分五分」 

 皆さんにご報告があります! 来年3月に第3子が生まれる予定で、現在妊娠8カ月目になりました。2人を育てながらの妊娠は、あっという間に時が過ぎ、ついこの前つわりが終わったと思ったら、早くも妊娠後期でおなかが苦しくつらい時期になりました。

 柚生(ゆずき)、奏音(かなと)の妊娠時にも同じようにつわりはありましたが、それ以外には何の問題もなく穏やかな妊婦生活を送ることができました。今回は初期の出血や、インフルエンザ感染などもあり、今までで一番ハードで心配な妊娠となりました。

 特に出血はこれまで経験がなく、出血後の診察の際に無事に育ってくれるか流産するか「五分五分」と言われた後は、心休まらない時間を過ごしました。2日後に予定していたイタリア帰省もキャンセル。この旅行を心待ちにしていた柚生にはかわいそうでしたが、命に代えることはできません。この時は先のことも分からなかったので、柚生に本当の理由を伝えることはできませんでした。

 出血の原因は「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」でした。ほとんどの場合、自然吸収されるのですが、時に流産や早産につながる感染症の原因となることもあるそうです。私の場合、血腫のサイズが大きく、リスクも高いということで、通常の産院から、総合病院に転院することになりました。

長男がおなかに触れて「元気だね」

 今回の経験で感じたのは「命の誕生がどれだけの奇跡か」ということです。リスクがあると分かってはいても流産や早産を止めることはできないし、赤ちゃんの生命力を信じ委ねることしかできなかったのです。無事に20週を過ぎた頃から徐々に血腫は小さくなり、27週の健診で完全に消えてなくなりました。

 柚生には安定期を過ぎてから伝えました。あまりピンときていない様子で拍子抜けしましたが、最近はおなかに触れてモゾモゾと動く赤ちゃんを感じると「元気だね」とか「おなかすいたかな?」とうれしそうに話してくれる姿がとてもいとおしいです。

 奏音は分かるはずもなく、おなかをバンバンたたくなど、少し先が思いやられます(笑)。奏音が生まれた時よりお兄さんになった柚生がどんなふうに生まれてくるきょうだいに接するか、奏音はきっと、そんな柚生の姿を見て赤ちゃんとの接し方を学んでいくのだと思います。

 不安もありましたが、友達の赤ちゃんに会いに行った際、手を握って優しく頭をなでたり話しかけたり、いとおしそうにする姿から、3月に生まれるきょうだいに接する柚生を想像し、「大丈夫」。そんなふうに思うことができました。妹が生まれるか、2人目の弟が生まれるか、皆さん楽しみにしていてくださいね。

大滝麻未(おおたき・あみ)

 女子サッカー元日本代表。夫は英国とイタリアのハーフ。1歳4歳の兄弟を日英伊の3カ国語で育児中。

0

なるほど!

1

グッときた

1

もやもや...

0

もっと
知りたい

すくすくボイス

この記事の感想をお聞かせください

/1000文字まで

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

あなたへのおすすめ

PageTopへ