みんなでカレーおいしいね 千葉・市原で月イチ「食堂」 孤食の子、地域でつながる
黒籔香織 (2019年2月24日付 東京新聞朝刊)
千葉県市原市の国分寺台地区社会福祉協議会は、国分寺公民館(同市南国分寺台)で月に1回、地域食堂「コンパス」を開き、子どもたちにカレーを振る舞っている。「孤食」を減らし、地域で子どもたちを見守る活動につなげようとしている。
母「家では甘えん坊…ここではしっかり片付け」
15日には小学生10人が参加し、ボランティア4人が作ったツナ入りのカレーを味わった。「おいしかったです」とお礼を述べ、おかわりをする子もいた。
子どもを迎えに来た会社員の浅野奈美子さん(44)は「すごく助かる。家では甘えがちな子どもがここでは片付けをして、しっかりしている」と話した。
地域食堂は、子どもが一人で夕飯を食べがちな家庭への支援として1月から始まった。メニューをカレーに限定し、野菜の寄付を市民から受けやすくする。将来的に「孤食」のお年寄りにも参加を呼びかけようと考えている。
学校・学年を超えて「同じ釜の飯」
船山慶子会長(65)は「学校や学年を超えて『同じ釜の飯を食った』子どもたち同士のつながりができる。いじめや道端で変な人に声を掛けられている姿を見つけたら、声をかけて犯罪を防げることもある」と話す。
次回は3月15日午後4時から。国分寺台地区の小中学生が対象で、参加費は100円。参加には保護者の同意書の提出が必要。問い合わせは国分寺台地区社会福祉協議会=電話070(5589)0658=へ。
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