三鷹に「大草原の小さな家」ができました 子どもに好評、北野情報コーナー
花井勝規 (2021年9月9日付 東京新聞朝刊)
東京都三鷹市の南東部、北野地区で6月下旬に完成した市の地域拠点「北野情報コーナー」が、地元の子どもたちやお年寄りらに好評だ。市の依頼を受け、地元の建築士藤野敬史(たかし)さん(45)がドラマ「大草原の小さな家」をヒントに、草原の中にたたずむ小屋をイメージして設計した。
小屋風の建物は多摩産のスギ材で
最大の特徴は建物の前にある千平方メートルの広場。全面にホワイトクローバーや芝が植えられ、独特のクッション感から、子どもたちのお気に入りの遊び場になっている。「四つ葉のクローバーを見つけた」と歓声を上げる子もいる。
建物は幅7.2メートル、奥行き3.6メートルの小屋風で、多摩産のスギ材を使った。内部にはトイレや机が配置され、地域の歓談の場になっている。建物裏に「コミュニティ農園」と呼ぶ小さな畑があり、地域の人が野菜を植えている。市の担当者によると、北野地区は農家が多く、農産物の直売イベントなどの開催も検討されている。
藤野さんは「地域の方々に愛される施設になっているようでうれしい。どんどん使ってほしい」と話している。
北野地区では、中央道と建設中の東京外郭環状道路を結ぶ中央ジャンクション(仮称)が建設される。地域が分断されるのを防ぐため、ジャンクションには蓋(ふた)がかけられ、その上部に広大な空間が生まれる。市は一帯を「北野の里」として再整備する計画で、北野情報コーナー設置はその一環。
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