ハゼで自由研究しませんか? 江戸前の魚に学ぶ東京湾の歴史と環境
森田浩孝、柴本弥生 (2022年8月24日付 東京新聞朝刊)
江戸時代から人気だが、環境が変わり…
江戸前の魚として人々に愛されてきた「ハゼ」。かつて「湧く」と表現されるほど東京湾に多くいたハゼは、高度経済成長期の水質悪化や、その後も続いた浅瀬の埋め立てで漁獲量が激減しました。しかし釣り人の間で、ハゼ釣りは江戸時代から変わらず人気です。東京湾に残る浅瀬や運河でハゼは何とか暮らしています。
「海の豊かさを守ろう」は、SDGsの14番目の目標。東京新聞ではハゼを通じて東京の海と川の豊かさを考えようとプロジェクトチームを立ち上げました。
東京新聞Webに動画 漁師の証言集も
9月19日には東京都墨田区の北十間川でハゼ釣り教室(墨田区後援)を予定しています。おかげさまで好評をいただき、50組100人の定員に達したため、募集は締め切りましたが、東京新聞 TOKYO Web の特設サイトでは、「ハゼ自由大研究」も募集しています(10月10日締め切り)。ヒントとなるインタビュー動画やTOKYO発の記事、東京湾の変化を身近に見てきた漁師たちの証言集を公開しています。
動画に登場するのはNPO法人海辺つくり研究会の古川恵太理事長(58)と、つり人社の鈴木康友会長(73)の2人。
「江戸前ハゼ復活プロジェクト」に力を注ぐ古川さんは、ハゼの生態調査で分かってきた水辺の環境の変化を語っています。
鈴木さんは江戸から続く東京湾の文化について解説しています。かつて東京湾で海苔(のり)を作っていた頃を知る鈴木さんは、養殖に使っていた海苔ひび(海苔を付着、成長させる用具)で釣ったハゼを懐かしみ、「海苔を食べて歯が黒いからお歯黒ハゼっていう名前。さばくと良い香りがしたんだよ。またいつか食べてみたいね」と振り返ります。
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