保育園の友達を恋しがり泣く娘 どう声掛けしたら?〈宮里暁美の子育て相談・最終回〉

(2026年3月13日付 東京新聞朝刊)

ひとりで悩まない 宮里暁美の子育て相談

気持ちが切り替えられなくて

 4歳の娘が突然「〇〇ちゃんに会いたい」と友達を恋しがって泣くことがあります。保育園の友達の名前を出して「会いたい」「会えないのが寂しい」と涙ぐみ、なかなか気持ちを切り替えられません。無理にごまかすのもどうかと思うし、どんな声をかけるのがよいのでしょうか?(40代母)

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イラスト・永須華枝

そっとするのが一番

 娘さんは園生活の中で、友達と遊ぶ楽しさをたくさん味わっているのですね。それはすてきな経験です。とてもうれしいことだけれど、家にいるときに涙ぐまれると、親としては困ってしまいますね。

 「明日もまた保育園で遊べるからいいでしょ」と言いたくなるけれど、それでは気持ちが変わらない。

 こういう時は、そっとしておくのが一番です。「そんなことで泣いてもしょうがないでしょう!」と言いたくなりますが、そのように言うと余計に落ち込んでしまうかもしれません。「大好きな友達に会いたくなっちゃったんだね」と気持ちを受け止める声をかけて、あとはそっとしておきましょう。

 気持ちを切り替えるのは本人の問題です。落ち込むのも、元気を取り戻すのも、本人次第なんだと達観した気持ちになって、大人は大人でいつものように過ごすことにします。落ち着ける場所でゆっくり過ごすうちに気持ちもゆっくり変わっていきますから。

 園での友達関係は日々変化していきます。一緒にいたいと思う相手も変わったり、広がったりしていくはずです。これからも、いろいろな体験をして成長していく娘さんのことを、どうぞ温かく見守っていてください。いろいろなことを体験して喜んだり悩んだりするのは、お子さん自身の体験なのです。「いろいろ声をかけても気持ちが切り替わらない」という時は本人に任せるという子育てのコツ、忘れないでいてくださいね。

 長く続けてきた「宮里暁美の子育て相談」は今回が最終回です。

 子育て中の皆さまから寄せられる相談に向き合った時間の中で、たくさんの「揺れる思い」に触れました。子育てしていると、どうしてこんなに揺れるんでしょうね。わが子を思うから揺れてしまうと考えると、揺れることは悪いことではないと思えてきます。私もそうでしたから。

 どうぞ揺れる自分をやさしく抱きしめて、子育ての時間を自分らしくお過ごしください。お読みいただきありがとうございました。

(文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)

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