ぽんこちゃんの特別養子縁組が成立しました!〈古泉智浩さんの子育て日記〉35

(2022年8月12日付 東京新聞朝刊)
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海水浴に来た浜辺を歩くぽんこちゃん

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5年前の兄のときよりスムーズに

 夏は関西への家族旅行を予定していましたが、新型コロナウイルス第7波の到来で中止を余儀なくされました。地元の山にでも行こうとしましたが、大雨による洪水が発生し、ためらっております。

 先日、ようやく4歳のぽんこちゃんの特別養子縁組が成立しました。生活していて特に何が変わるというわけではありませんが、公的な書面でも僕たちと同じ姓を記載できるようになります。正式に扶養家族になります。

 最終的な手続きは区役所で行います。5年前に現在小学2年の兄・うーちゃんの手続きをした時は一日がかりでした。戸籍や住民票以外にも、児童手当の名義の変更、保険証、マイナンバーカードなどいろいろな手続きがあります。僕ら夫婦は待っているだけでしたが、職員さんには大変な負担をかけていました。でも、今回は2時間くらいで済みました。行政手続きがスムーズに進むようになっていることがうかがえました。

4歳が「荒業」一人で自販機に…

 そんなぽんこちゃんが、夕方保育園から帰るとおばあちゃんの財布を持ち出して、一人で近くの自動販売機に行ってジュースを買うという荒業を繰り出しました。しかも、手の届くボタンが缶コーヒーだったため、そんなに飲みたいわけもなく、半分飲んで残していました。

 困ったものです。お金の無駄遣いだし、欲しくもないものを遊びで買うなど非常によくないことです。おばあちゃんのお金を勝手に使うのもいけません。ダメだよ、と強く言って聞かせました。一方で、8歳のうーちゃんはコーヒーをまだ飲めないため、そういう点で、すごいなあと思いました。

 ところが、翌日も同じことが起こりました。しかも1日に2回も買いに行き、2本とも大人が気が付いた時にはすでに飲み終えていました。夕食時、椅子にさっぱり座らず、リビングで大声を張り上げて歌ったり踊ったりと、非常に陽気です。

 お酒に酔った大学生のような姿にハッとしました。甘くて飲めるからといって、4歳児がコーヒーなんて飲んでいいわけがなく、しかも2本も空けるなど言語道断です。その日は夜中の2時までずっと騒いで起きていました。翌朝は普通に戻り、保育園に少し遅れて行きました。

 夕方のお世話をおばあちゃんに任せっきりなので、あまり強く文句を言えません。ただ、財布は手の届かない高い場所に置くようにお願いしました。(漫画家)

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