〈PTAフォーラム詳報・上〉時代に合わせて変えたい! 保護者、校長、市長が熱い議論

(2019年6月28日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる

考えようPTA

 時代に合わせてPTAを変えたい-。5月18日に東京都内で開かれた「PTAフォーラム~取り戻そう、自分たちの手に」(「東京すくすく」など後援)には、そんな思いを抱く全国のPTA会長や会員・非会員ら80人が参加。学校も巻き込んだ負担軽減策や、非会員の直面する問題などについて熱い議論を交わした。フォーラムの模様などを2日に分けて取り上げる。今回は、保護者・学校・行政のパネリスト3人の実践を紹介する。 

98%が「変わるべき」と回答 今春退会した保護者・石原慎子さん

 娘は高校3年。自分でPTA活動をしながら疑問を感じてきた。でも、機が熟していなかったり、仲間に恵まれなかったり、体調が悪かったりで中から変えられず、今春退会した。

 今は会員制交流サイト(SNS)などで話題になった各地の改革例や問題をツイッターで紹介・発言したり、ワークショップを開いたり。PTAを変えようと外から活動している。

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 このフォーラムで発表するため、ツイッターでアンケートを実施した。5つの質問への回答は471~319。PTAに時間と労力を「いくらでも」「ある程度」使いたい人は計25%。一方「全く使いたくない」人は40%に。PTAが時代に合わせ変わるべきだと「強く思う」「思う」人が98%を占めた。

いしはら・ちかこ

 東京都世田谷区在住。保護者として10年かかわったPTAを今春退会。「猫紫紺(ねこしこん)」の名でブログやツイッターで情報発信している。48歳。

「保護者の声、学校に不可欠です」神戸市立桃山台中校長・福本靖さん

 管理職にとって学校現場は大変。教師も長時間残業している。やれることは一つしかない。保護者に学校運営に参加してもらうことだ。

 PTA委員50人を集め、学校に何でも言える「PTA運営委員会」を毎月、開いている。いろんな意見が出るので、全部検討し答えている。家庭訪問は保護者の希望制に変え、女子の制服にズボンを採用するかは秋までに決める。

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 子どもたちを一番理解している保護者の意見を聞かずに学校運営はできない。学校での子どもの生活について保護者と学校が話し合う。これが、PTAのメインの仕事。

 学校運営のあり方を時代に合わせ変えていく。そういう観点でPTA改革を考えてほしい。

ふくもと・やすし

 神戸市立桃山台中校長。前任の同市立本多聞中でのPTA改革を共著「PTAのトリセツ~保護者と校長の奮闘記~」にまとめた。57歳。

PTAは加害者と被害者と傍観者が同じ 兵庫県川西市長・越田謙治郎さん

 PTAの課題は、すべての子育て世代に共通する大きな課題。保護者は変えてと思っているが、PTAはなかなか変えられない。

 PTAは加害者と被害者と傍観者が同じ。例えば役員決め。たまたまくじで当たったら「こんなひどい制度はない」と思うのに、一年終わったら「私もやったんやから、みんなやらないとずるい」。この空気そのものを変えていかないと。

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 (役を引き受けられない理由として)病気や子どもの障害、ひとり親であるなど個人情報を言わなければならない社会は間違っている。教室での人権侵害には毅然(きぜん)としてノーと言う。

 「市PTAあり方検討会」を設け、入会の仕組みや人権の問題、個人情報の扱いについてガイドラインを出したい。

こしだ・けんじろう

 兵庫県川西市長。昨年10月、「保護者の負担軽減」をマニフェストに掲げ初当選。PTA改革を促すための検討会を目玉政策とする。41歳。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年6月28日

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コメント

  • 匿名 より:

    PTAと同様、子ども会という組織の在り方や地域の在り方、そして学校運営と行政に対し、大きな疑問と不信感を持っています。
    東京都墨田区の公立小学校です。子ども会未加入世帯の児童は登校班に入れないルールがあります。保護者としては、これだけ世の中に様々な家庭が存在する時代に、児童に疎外感を抱かせる保護者による地域活動が行われている事に驚いています。登校班は毎朝の事で、学校生活と大きく結び付くものであるにもかかわらず、学校長がこれを良しとしている事に、保護者として他、ただただ驚いております。
    こういった保護者からの意見に対し、区や教育委員会、学校、あらゆる機関が、自分たちは指導監督する立場にないから何もできませんと回答してきました。
    なんの為にPTAという組織があるのでしょうか。これでは、何の意味もなく、どこが子どもの為の活動になっているのか説明頂きたいと同時に、今まで以上にPTAや子ども会などの組織とかかわりたくないと思いました。

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