14歳の息子がいじめ自殺 母が伝えたい「夏休み明けの異変に気づくために」
いじめられる友人をかばい、自分も標的に
主催するのは、篠原さんが役員を務める一般社団法人「ここから未来」(大貫隆志代表理事)。多摩区の市立中学3年だった次男、真矢(まさや)さん=当時(14)=の自殺を巡って、市教委の調査委員会メンバーだった渡辺信二さん(現・市立東菅(ひがしすげ)小学校総括教諭)らが基調講演する。篠原さんはパネル討論に登壇する。
「俺は、『困っている人を助ける・人の役に立ち優しくする』それだけを目標に生きてきました。でも、現実は人に迷惑ばかりかけ、○○(友人の実名)のことも護(まも)れなかった…」
2010年6月。真矢さんの遺書には、そうつづられていた。その後の調査で、いじめに遭った友人をかばううち、自らも「いじり」と称されるいじめを受けていたことが判明した。
「まさか死を意識していたなんて、みじんも思わなかった。今もすごく悔しくて」と篠原さん。
「いじめが許せない」と泣いたあの時に…
真矢さんが突然、ボクシング漫画「あしたのジョー」に出てくる死のシーンを話題にした時、そして「友人へのいじめが許せないんだ」と泣きながら訴えた時…。「もしあの時、もう1歩も2歩も踏み込んでいたら、助けてあげられたかもしれないのに」
篠原さんは自分の名前から1字取り、「自分の思ったことを真っすぐ貫いて」との願いも込めて「真矢」と命名したという。「だから私も、『困っている人を助ける、人の役に立ち優しくする』というわが子の思いを継いで、いじめをなくしたい」と話している。
◇8月18日に川崎でシンポジウム
シンポジウムは8月18日午後1~4時、JR川崎駅西口のミューザ川崎シンフォニーホール研修室1。定員は先着90人。資料代1000円。申し込みは、ここから未来=ファクス03(6320)4897、電子メール=coco-info@cocomirai.org=へ。
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