〈23区の新年度予算案から〉文京区「子ども1人に5000円」を表明
浜崎陽介 (2023年1月31日付 東京新聞朝刊)
〈2023年度予算案〉「文京区DX(デジタルトランスフォーメーション)推進プロジェクト」に9300万円を計上。高齢者の見守りや自殺対策、働き方改革などさまざまな分野でデジタル化を推進し、住民サービスの向上を図る。
明化小の改築や特養ホーム改修も
高齢者の見守りでは、家の電球や扉のセンサーが24時間作動しなければ親族らに知らせるサービスを始める。自殺対策では区内で自殺に関連するキーワードをインターネットで検索すると、相談を促す広告を表示する。また、区有施設にモニターを設置し、オンライン会議で使えるようにする。
一般会計は過去最大となった。明化小学校の改築や特別養護老人ホーム改修、大塚地域活動センター移転整備などが総額を押し上げた。同センターの移転先は中央大茗荷谷キャンパス内で、新たに認可保育所なども整備する。
また、国の方針が定まらないため当初予算には盛り込まないが、子育て支援として高校生世代と、児童手当や特例給付の対象とならない世帯の子どもに、1人あたり月5000円の支援を表明した。成沢広修(ひろのぶ)区長は「安心して暮らし続けることのできる文京区を実現していく」と話した。
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