子どもも教員も幸せな時間ではないのかも… 公立小学校の「水泳授業」 校外屋内プールへの切り替え広がる
今川綾音 (2023年8月4日付 東京新聞朝刊)
教員の負担減や維持費削減のメリットも
公立小学校の水泳授業を学校外の屋内プールでの実施に切り替える動きがここ数年、各地で広がっています。
すくすくでも先月、東京都多摩市や葛飾区の例を記事に取り上げました。熱中症リスクや雨天による中止を避けられるほか、教員の負担を減らしたり、プールの維持・改修費をなくしたりといったメリットが背景にあるようです。
子どもも「学校のプールは暑いからいや」
夏休みに入り、多くの学校がプールを開放して水泳教室を開いています。子どもたちからも、この季節は水泳に関する話題がよく出ます。
小学3年の次男は「学校のプールは暑いからいやだ」と参加をしぶります。屋根もない炎天下での活動なので、そう言いたくなる気持ちは分かります。せっかくその気になったのに、気温や水温が高すぎて中止になることも。先日、学童保育中のプールでの死亡事故が報じられましたが、教員や指導員が猛暑の中、事故のないように児童を見守るのも大変なことです。
中学生の長男のひと言にハッとした
一方、中学生の長男はこの夏休み、水着を忘れたり体調がすぐれなかったりして1学期中の授業を欠席した生徒向けの「補充教室」に参加。参加者は少人数で、体育の先生が丁寧に指導してくれたそう。「水泳の授業は嫌いだけど、補充教室は泳げるようになってる実感があって楽しい」と話していました。「人数が少ないから、先生にも余裕があるんじゃない?」という長男のつぶやきにもハッとしました。水泳授業は子どもにとっても教員にとっても幸せな時間ではないのかもしれません。
安全や快適さ、上達。校外での実施は交通アクセスなど課題もありますが、子どもたちにとって1番大事なことが保証される水泳授業が実現するのなら、悪くない選択肢だと感じます。
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私は小学校の時先生に水泳の授業で褒められて大きくなったらスイミングのコーチになろうと決めて正社員でスイミングのコーチになりました。最近は小学校でプールの授業が無いと聞いて残念です。
スイミングのコーチが教えるのは賛成です。猛暑とか維持費はかかります。先生も確かにスイミングのコーチのように水泳指導者として専門ではないので水泳の授業を水泳教室に委託する事ができる学校は良いと思いますが近くにスイミング教室がなかった学校とか授業で水泳指導を無くしてしまうと泳げないまま大人になってしまう事になってしまうのが心配です。
実際に私の主人は小学校と中学校プールがなかった為泳げなかったので私がばた足の基礎から指導して大人になって泳げるようになりました。出来れば小学校でプールの授業をやって欲しいです