自転車の幼児座席「小学校入学前までOK」に 東京都「6歳未満」を緩和、4月から
小倉貞俊、井上真典 (2021年3月23日付 東京新聞朝刊)
自転車の幼児座席に乗せることのできる子どもの年齢制限を巡り、東京都が4月1日から、現行の「6歳未満」を「小学校入学前まで」に緩和することが分かった。同じ幼稚園・保育園に通う年長園児でも、誕生日の違いで親が子どもを自転車に乗せられないケースが生じるため、実情に合わせて適正化するのが狙い。
年長児の保護者「送り迎えできない」
道路交通法に基づく現在の都道路交通規則では、自転車(幼児2人が同乗できる自転車含む)の幼児座席に乗せられるのは6歳未満までの幼児。違反には2万円以下の罰金もある。警視庁が年齢緩和のため同規則の一部改正を都公安委員会に要望し、公安委が改正を決裁した。
年齢制限についてはこれまで、年長園児の保護者などから「園から規則の説明を受けるが、厳格に守ると自転車で送り迎えができなくなってしまう」との声が出ていた。都議会でも4日の代表質問で、公明党の東村邦浩氏が「新型コロナ禍で自転車利用が見直されている。実情にあった改正が必要だ」と訴えていた。
35道府県が改正済み けがに注意を
警視庁によると、2月上旬時点で35道府県が同様の改正を実施している。一方で、都内の2020年の自転車事故は1万407件発生し、6歳未満の幼児が同乗してけがをしたケースは149件あった。
同庁の担当者は「生まれた日によって異なっていた規則が解消される」としつつも「幼児が頭を打つと重篤になるおそれもあり、ヘルメットをかぶって交通ルールを守ってほしい」と呼び掛けている。
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