「荒川の区立幼稚園 減らさないで」半数4園の閉園計画に見直し求める声
浜崎陽介 (2022年8月11日付 東京新聞朝刊)
荒川区が区立幼稚園を現在の8園から4園に減らす計画を立てている。7月に実施した区の再配置案に関する意見募集の結果を踏まえ、今月下旬の区議会文教・子育て支援委員会に最終案を示す方針だが、区民には反対する声もある。8日には保護者らが見直しを求める街頭活動を行った。
入園率は36% 2026年度末で閉園へ
2013年に68%だった区立園の入園率は今年5月で36%まで減少。荒川区は東日暮里、南千住第三、町屋、尾久の4園を2026年度末で閉園とする方針。汐入こども園は幼稚園機能を廃止する。残す園では、夕方まで預かりを延長し、引き続き障害のある園児らのサポートに努めるという。
一方、8日に町屋駅前交差点であった街頭活動には園児の保護者や元保育士ら15人が参加。私立園を望まない家庭があることや通園距離が延びる不便を訴えた。参加した堺夏香さん(44)は「廃園ありきではなく、持続可能な案を探ってほしい」と話した。
荒川区学務課の担当者は「子どもの数が減る中、私立園とのバランスを考え、区立園の適正配置をいかに行っていくか検討している」としている。
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小金井市も公立保育園を廃園にしようとしています。小金井市では公立保育園のニーズが高く、近年乱立する民間園では受け入れを断られる子もいて、公立保育園の存在は必要です。しかも、保護者や市民への説明も不十分で反対意見が多数出ています。
どの自治体でも言えることですが、廃園にする前に民間と公立の役割を市民がきちんと考え、長期的に見てその政策が市民にとってプラスになるのか議論する必要があります。
荒川区立の幼稚園に通わせる保護者です。園児数の減少に対し、「給食と預かり保育の実施」(現在通園する幼稚園は、お弁当、14:00お迎えの体制です。)を以前より保護者、教職員からも要望してきました。しかし、その返答もないまま、区内にある半分の園を廃止という提案を突然受けました。また、区からのパブリックコメント募集も2週間と短く、広く区民から声を集められるのだろうか、とも思います。
区内全エリアに1園ずつ配置する計画ではあるものの、1エリアが広すぎて現実的に通わせるのに負担で選択肢を狭めてしまうのでは?と感じています。また、区内の私立も含め、住む場所によっては登園させるのに距離が遠く、日々の負担や災害時のことも考えてしまいます。
通園バスのある区外の幼稚園をやむなく選択するご家庭も周りでは少なくありません。
区立幼稚園を選択する家庭は、保育の質の高さや、地域の小学校などとの連携などを魅力に感じている方が多いです。
しかし、経済が悪化する中、預かり保育無しでは、今のままの区立幼稚園の選択には難しさもあります。
こどもの数が減っている中、試行錯誤して下さっている区の担当者の方には感謝もありますが、保護者としてはこの件は突然で拙速だと思うので、もう少しじっくり議論があっても良いと思っています。
私立園のとの共存をふまえているのではいいのでは?